中川翔子の正体とは

マルチな才能を持っている

中川翔子が歌手としてデビューしたのは、2006年7月に発売されたシングル曲の「Brilliant Dream」ですが、実は芸能界デビューそのものは1990年に既に果たしていました

「中川薔子」の芸名で芸能事務所に所属し、既に子役をしていたのです。

バラエティアイドルであり、映画にも出演する女優でもあり、アニメや洋画の吹き替えを担当する声優もこなし、歌手デビューが遅すぎたのではと思わせるほどの歌唱力を持っています。

イラストを描くのが得意なこともあり、インターネット上でイラストを公開していたり、あまり知られていませんが、漫画家として商業誌デビューもしているのですよ。

とにかく何をやらせてもしっかりできてしまう能力を持っている、マルチアーティストでもあります。

漫画もアイドルも特撮もコスプレも好きで、好きなものを突き詰めるタイプなのか、スキューバダイビングの資格も持っているとか。

これはきっと、「スカシカシパン」(ウニの仲間の棘皮動物の一種です)に興味を持った影響でしょう。

いじめられても「オタク」をやめなかった

しかし、そんな中川翔子ですら、中学生時代には「オタク」という理由でいじめを受けていたこともあり、卒業式も欠席するほどの引きこもりになった時期もあったそうです。

当時は毎日「死にたかった」と思っていたそうで、その経験を新聞のコラムに寄稿したこともありました。

しかし、それを乗り越えて「オタク」道を貫き、2007年に行われた「世界コスプレサミット」では、世界コスプレ親善大使を務めたのです。

外務省を表敬訪問した「オタク」なんて、なかなかいないでしょう(笑)。

実はすごい家系だった

とにかく猫が好き

中川翔子はもともと動物好きでしたが、母親が捨て猫などの保護運動を行っていることでも有名です。

やがて自身も触発されて、撮影中に見つけた捨て猫を拾ってしまうほどの猫好きに。

現在では母親とともに猫の保護活動を行い、捨て猫の里親探しをするなど、精力的に活動しています。

自宅では10匹ほどの猫と暮らしているそうですが、さらに別の珍しい動物を飼うための部屋も借りているとか。

最愛の猫「マミタス」をモデルにしたオリジナルブランド「mmts(マミタス)」では、自身で企画やデザインをしているそうです。

マミタスは、中川翔子と一緒にテレビ出演や雑誌に掲載された経験もあり、写真集も発売されたほどに溺愛されていました。

残念ながら、2017年9月に亡くなってしまいましたが、今でも彼女を励まし続ける、心の恋人のようです。

そんな彼女について少し調べようと思ったら、なんだかすごい家系のご子孫であることが発覚

猫で言うなら「血統書付き」という感じですが、最愛のマミタス以前に、随分幼い頃に父親を亡くすなど、辛い背景もあるようでした。

だからこそ、何事にも全力投球で好きなものを好きだと貫き通し、明るく楽しく正直に生きてきたのだな、と思います。

ボランティア活動にも熱心で、たくさんの愛情を注がれた分、たくさんの愛情を振りまいてくれているのかも知れませんね。

「空色デイズ」(中川翔子)は◯◯主題歌でアニソン界で語り継がれる名曲!歌詞の意味を解釈してみた!の画像

歌手としての一面

ゲームもアニメも好きな中川翔子ですが、彼女の楽曲や歌唱には非常に定評があるため、ジャンルの枠を超えて、多くの作品とのタイアップを果たしています。

今回取り上げる楽曲「空色デイズ」は、テレビアニメ『天元突破グレンラガン』のOP曲ですが、NHK-FMの『アニソン・アカデミー』のオープニングテーマにもなりました。

さらに、この楽曲2007年末の「第58回NHK紅白歌合戦」への出場も果たしています。

発売されたCDの仕様は3種類の展開があり、CDとDVDが付いた初回限定盤と、CDのみの通常盤があり、両方とも収録曲は同じです。

またCDと、アニメに登場するヒロインのコスプレをした中川翔子のミニ写真集に加え、中川翔子と作詞担当のmeg rockによるライナーノーツも封入された、「グレンラガン仕様盤」もありました。

こちらのバージョンのみ、収録楽曲は2曲(+「空色デイズ」のバージョン違いテレビサイズ2種)となっています。

「空色デイズ」(中川翔子)は◯◯主題歌でアニソン界で語り継がれる名曲!歌詞の意味を解釈してみた!の画像

壮大な世界観を1曲で表現

珍しいロボットアニメの主題歌

『天元突破グレンラガン』はテレビ版では全27話で展開され、その内容は、第1部と第2部が「前編」、第3部と第4部が「後編」という構成となっています。

前編と後編の間には7年の歳月が流れたことになっていて、その後に上映された劇場版アニメでは、前後編となり、設定もやや変わっています。

ひとまずどんなアニメなのか、「空色デイズ」の楽曲とともに、アニメのOP動画を見てみましょう。

天元突破グレンラガン OP2

作画がやや古いというか、子供っぽい雰囲気を与えられやすいですが、内容は濃いです。

設定が緻密で、アニメ内での専門用語が多く出てくることもあり、慣れるまでは難しいと感じるかも知れません。

しかし、一度理解すると、かなりハマってしまいます。

SFファンタジーのロボットアニメですが、バトルだけでなく、恋愛要素や男同士の深い絆、仲間たちとのつながりなど、多くの大切なものを教えてくれる内容になっています。

「空色デイズ」では、この1曲の中で、アニメの前編と後編のすべてが歌われていると言っていいでしょう。

全27話、全4部を通してOP曲として使用されていますが、実は前編では1番を、後編では2番の歌詞が使われています。

本人出演のフルバージョンのPVはこちら。

中川 翔子 『空色デイズ』

それまでの2作のシングル曲とは違った、ハードロックテイストになっているため、ファッションもパンツにロングブーツ、フライングVギターを下げるというスタイルです。

しかし、この当時の中川翔子はまだギターが弾けなかったため、ギターは「衣装の一部」という扱いになっているそう。

部分的に、エア・ギターのようなシーンがありますが、あくまでこれは「フリ」ということです。

よく見ると、ピックを持っていないのがわかると思います。