“私は時間を無駄にはしたくない
浅はかな心を持たないで
好きなようにそれを持っていて
そしてあなたは私がどんなふうに望んでいるのかを知っているでしょう”
どうやら主人公が想いを寄せる相手は行動に移す勇気が無い様子。
主人公は「良く考えて自分の好きなようにすればいい」と告げています。
そして、「私がして欲しいことは分かっているでしょ?」と問いかけてもいるのです。
相手はもうどうすべきかが分かっているくせに、なかなか動くことができないのでしょう。
焦れったくなった主人公はそれとなく促しています。
ラブソングとしてはこの解釈で合っていそうですが、MVを観ると別の意味も込められていそうです。
なかなか自分の好きなように行動を起こすことができない女性に対して、背中を押すという内容とも受け取れます。
「私は時間が勿体ないから行動するよ。あなたはどうするの?」
と働きかけているようにも聴こえました。
恐れないで挑戦しよう
私を横たえてそして祈りましょう
Ain't nobody else can relate
Boy, I like that you ain't afraid
Baby, lay me down and let's pray
I'm tellin' you the way I like it, how I want it
出典: God is a woman/作詞:Grande・Ilya Salmanzadeh・Savan Kotecha・Martin・RickardGöransson 作曲:Grande・Ilya Salmanzadeh・Savan Kotecha・Martin・RickardGöransson
”誰も評価することはできない
ボーイ、私はあなたが恐れていないことが好きだ
ベイビー、私を横たえてそして祈りましょう
私はあなたに私が好きな方法を告げる、私がどんなふうに欲しいのかを”
ラブソングとして紐解いてきましたが、この部分は明らかにそういった内容とは違っているように感じます。
ここで、ボーイと男の子に呼びかけているのは何故でしょうか。
それはアリアナの支持者は女性だけではないからです。
アリアナが望むことを一緒に実行していこうと働きかけているのでしょうか。
彼女を横たえて祈りを捧げる…さながら宗教のようです。
「横たえる」という部分から、アリアナは生贄(いけにえ)のような存在なのでは?とも感じました。
怒りはパワーになる
(Yeah) And I can be all the things you told me not to be
(Yeah) When you try to come for me, I keep on flourishing
(Yeah) And he see the universe when I'm the company
It's all in me
出典: God is a woman/作詞:Grande・Ilya Salmanzadeh・Savan Kotecha・Martin・RickardGöransson 作曲:Grande・Ilya Salmanzadeh・Savan Kotecha・Martin・RickardGöransson
“そしてあなたがわたしに「なることができない」と言っている全てのものに私はなれる
あなたが私に怒ろうとする時、私は栄え続ける
そして私が集合体である時、彼は宇宙を見る
それは全て私の中にある”
ここで連想されるのはMVで「考える人」のアリアナに対して、言葉を投げつけてくる男性達。
「女だからどうせ無理だろう」
などと決めつけ、押さえつけようとする男尊女卑な考えの相手に「そんなことはない」と反論しているのでしょう。
怒るということはある意味、相手に対して関心を寄せているとも受け取れます。
無視できないほど巨大な存在であるアリアナに対して、言葉を投げつけるしかできない愚かな男性達。
その言葉たちはアリアナを攻撃するどころか、更にパワーを与えることとなります。
アリアナは一人ではなく、集合体…ファンである”Arianator”(アリアネーター)と一心同体とでも言いたいのでしょうか。
または、アリアナ自身が女性やマイノリティを代表した存在であるとも言いたいのかもしれませんね。
実際に彼女の影響力は絶大なのは確かです。
手を取って一緒に
協力してこれを最後にしよう
I tell you all the things you should know
So baby, take my hands, save your soul
We can make it last, take it slow, hmm
And I can tell that you know I know how I want it, yeah
出典: God is a woman/作詞:Grande・Ilya Salmanzadeh・Savan Kotecha・Martin・RickardGöransson 作曲:Grande・Ilya Salmanzadeh・Savan Kotecha・Martin・RickardGöransson
“あなたが知るべきものを私は全てあなたに告げる
だからベイビー、私の手を取って私の魂を救って
私達は最後にすることができる、ゆっくりとそうしよう
そしてあなたは私がどんなふうに望んでいるのかを知っているでしょう”
この歌詞では、「ガラスの天井に阻まれること」を最後にしたいと言っているのでしょう。
ヒラリー・クリントン氏の落選で落胆した女性たち、そしてマイノリティの人々。
今こそ手を取り合って協力するべきだと呼びかけているのではないでしょうか。