CHEMISTRY【もしも】リリックビデオ解説！もしも…何を想像する？ケミストリー流R＆Bが切ない

信じたくない瞬間は誰にでもあることでしょう。

恋愛はいつだって突然終わってしまうもの。

パートナーから告げられた別れの言葉は信じたくないのが当たり前です。

特に別れの理由が思い当たらないときは悲惨です。

え？どうして？

なんか悪いことした？

どうして別れたいの？

好きな人ができた？

と、後に引けない状態になってしまった恋愛について疑問がつのります。

特に直接会ってではなくて電話などで別れを告げられでもしたら、吹っ切れない想いだけが残るはず。

でも、電話やメールで気軽に別れを告げることができるのが今の時代なのかもしれません。

しかしそれでも希望の光がまだ見えています。

失恋したあとは、まだまだ付き合っていた頃の想いが消えない時期。

まだやり直せるんじゃないか…という切ない期待が大きく残っています。

彼女の気が変わって、また違う言葉をかけてくれるんじゃ？

そしてまたやり直せるんじゃ？

という淡い期待が高まります。

しかしその期待は現実になることはありません。

光を探している様子がリリックビデオからもありありと伝わってきて切なくなります。

この先の2人はどうなってしまうのでしょうか？

すでに2人は深い関係になっているようです。

きっと彼女が別れを告げたのは2人が一緒に歩んでいこうと前を向いていた時期。

一体なにがあったのかは分かりませんが、彼は絶望の淵に立たされているのです。

突然告げられた別れ。

彼女の言っていることはめちゃくちゃなことかもしれません。

しかし彼には、それを受け入れるしか道がないのです。

もしもの話がはじまるサビの部分に入ると、切なさがさらに高まります。

もしも彼がだまって彼女の言葉を受け入れたら。

そして2人がこのまま離れ離れになったら。

未来のことは想像がつかないのは誰でも同じです。

この先良い方向に転ぶか、悪い方向に転ぶかは誰にも分からないのです。

しかし彼には今、明るい未来など想像することができません。

心に深く残った失恋のシミは、消えることがないと考えているようです。

考えてみてください。

もしも今まで希望の光としてみてきた恋愛が、突如として消えてしまったら…。

確かに明るい未来は想像できませんね。

光など全く見えないそんな状況に、彼は途方にくれるのです。

そしてまた彼は自分を責める深みにハマっていきます。

なんで彼女は僕を受け入れてくれなかったんだろう？

一体何をしてあげたら彼女は満足したのだろう？

自分が至らなかったからこんな状況になってしまったんだ！と自暴自棄になっているかもしれません。

そんな彼はすごく真面目。

でも、未練たっぷりに恋愛を振り返ります。

もしもあのとき違う人生を歩んでいたら…。

これは誰もが一度は考えたことがある「もしも」でしょう。

あのときもし違うふうに動いていたら、今は変わっていたのだろうか。

そんなことを考えても、今は変わってくれないのが皮肉なもの。

しかし彼は、もしもあのとき…と、彼女になんでもしてあげるという気持ちのよう。

彼女の望みを叶えて一緒にいられるなら…。

そう思っても今となっては後の祭り。

いろいろ考えても今のこの状況は変わることはないのです。

もっと早く気が付いて直せば良かったのに、と男の鈍感さが身に染みますね。

洗練された歌声と共に流れる「もしも」のリリックビデオ。

ケミストリーの素敵な世界観を見事に表した傑作だといえるでしょう。

ダンスやルックスで売れるアーティストは山ほどいます。

しかし美しい歌声で聴かせるアーティストはあまりいません。

ケミストリーはほんのひとかけらの歌声で聴かせるアーティスト。

その歌声を美しく演出するのには、リリックビデオという形がフィットしているのではないでしょうか。

合性ぴったりの2人のハーモニーが冷えた冬空に輝き、心を温めてくれます。

降り注ぐ雪の映像の中、恋愛はやっぱり難しい！と考えさせられます。

それは恋愛には「もしも」はないからです。

恋愛がうまくいかなくなったとき、もしもあのとき…と考えるとキリがありません。

いつだって恋愛はジェットコースターのよう。

浮き沈みが激しいのが恋愛のカタチです。

しかしその恋愛のカタチが崩れてしまったとき、「もしも」と考えるのは当然のことでしょう。

そんなことを考えているのもパートナーのことが好きだから。

と考えると、「もしも」を考えている時間さえも愛しく感じられるかもしれませんね。

今まさに同じ心情の方がいたら、カラオケで熱唱しながら自分に酔ってみるのも良いでしょう。

ときにはそんなハメを外した時間も大切ですね。

いかがでしたでしょうか？

ケミストリーの厚みを増した歌声にうっとりと酔いしれてしまった人も多いと思います。

約6年間の活動休止の末、2017年に活動を再開したケミストリー。

その歌声に酔いしれたいなら「Windy」と「ユメノツヅキ」の両面シングルがおすすめ。

洗練されたケミストリーの歌声が聴けるはずですよ。