この部分の歌詞から、恋人はもう側にはいないことが分かりました。
とめどないねとは、別れても忘れられない恋人の未練や思いが溢れて止まらないことだと解釈できます。
未練をたっぷり残しながら、あなたを思い歌う僕。
自分の体験を歌にして伝えれば、今は側にいないあなたがいつかは聴いてくれると願っているようにも考えられます。
もう会えないため、わざと未練が残っていると感じさせる内容の曲にしたのかもしれません。
あなたが忘れられない僕
あなたを思いたい僕
嫉妬させてよ
それくらい好きにさせてよ させてよ
出典: 夜の恋は/作詞:川谷絵音 作曲:川谷絵音
嫉妬は、前向きな言葉ではありません。
しかし恋人に嫉妬することも自分の意志ではできないほど、僕は許されていない様子です。
僕が作詞者の投影と考えると、嫉妬を許さないのは僕を取り巻く世間だと解釈できます。
世間は、僕がネガティブな感情をあなたに持つことすらよくは思っていません。
痛くなってもあなたを思いたい僕
あなたを見るたび痛くなってしまうくらい
好きにさせてよ
出典: 夜の恋は/作詞:川谷絵音 作曲:川谷絵音
あなたを見るたび、痛くなる部分は僕の心だと思います。
まだ失恋の傷が癒えていない僕でしたが、周囲は心が痛むことすら好きにはさせてくれません。
僕は心が痛くなっても、あなたのことを思っていたいという辛い気持ちが感じとれます。
終わった恋にしがみつく哀れな男を世間が非難している様子を感じる一文です。
他人に批判されても、恋心はすぐに消えません。
失恋の痛みを知っている人なら、共感できる部分でもあります。
突然終わった恋
突然終わった恋
祈りあったはずの恋は
終わったって信じれる?
出典: 夜の恋は/作詞:川谷絵音 作曲:川谷絵音
祈りあったはずの恋とは、結婚を誓った恋や本気の恋だったと解釈できます。
終わったと信じられないのは、僕が思っても見ないうちに突然終了したからではないでしょうか。
別れは、本人同士の意向ではなかったと考えることもできます。
もしかすると、2人で話合う時間も十分になかったのかもしれません。
歌詞が疑問形で終わっているため、僕があなたに対して問いかけている様子です。
ただ別れてしまったため、あなたからの返事はいつまでたってもないと考察できます。
2人とも愛し合った日が終わりを迎えるとは、思ってもみなかったのでしょう。
スパイスの意味
いらなかった、こんなスパイスは
どうなってくのかな
出典: 夜の恋は/作詞:川谷絵音 作曲:川谷絵音
通常恋のスパイスとは、恋人の可愛い嫉妬や軽い喧嘩などで2人の仲が深まるような出来事です。
しかし歌詞の中では、スパイスは不要なものように語られています。
さらに次の歌詞では、恋愛だけでなく今後の身の振り方をどうすればいいか悩んでいるような大事になっている様子です。
破局に繋がるようなスパイスは、誰しもが必要ないと感じるでしょう。
歌詞の中の登場人物も自分達で別れようと決めたというよりも、突然現れた世間からの圧力でというスパイスで別れてしまったことを嘆いている様子です。
スパイスは2人の目の前に現れ、突然恋を終わらせていきました。