世界の端まで届く声より
君にだけ 伝えたいだけ
六弦の三フレット 刻むマイ・ギター
心だけ 奮わせたいだけ
揺れる鼓膜 馳せる言葉
憂い 戸惑い 此処に捨てる
特別な才能を
何ひとつ持たずとも
心 今 此処で掻き鳴らす
君が嘆く
胸が痛んで
すべて包む永遠の生命
僕は叫ぶ
夜明けの雨
此処で響く永遠の生命
特別な才能を
何ひとつ持たずとも
君の閉じる闇を打ち抜く
できるなら心、それひとつ
この胸の奥を 今 此処で掻き鳴らす
出典: 振動覚/作詞:後藤正文 作曲:後藤正文
歌詞の内容は「バンドをする決意」を歌った内容ですね。才能がなくてもリスナーに届くまで続けてやる!という意気込みが感じられます。
いつ人気がなくなるともしれないバンド稼業にかける気持ちを曲に込めているのでしょう。この曲を発表した時のアジカンは今ほど売れていないときでした。
ですから、「絶対売れてやる!」という気概がどのバンドよりも強かったかも知れませんね。轟音のギターに乗せて喉が張り裂けるほどの声量で歌っています。
曲を詳しく解説!「Oasis」への想いはここ!
この「振動覚」という曲は一聴すると「Oasis」という感じの曲ではありません。ブリットポップ的なフォーマットというよりも、グランジ的なフォーマットで作成されています。
メロディーはややイギリス的な香りも感じますが、「直球の英国メロディー」ではありません。全体的にはアメリカンな雰囲気の方が強いですね。
では、「Oasis」への想いはどこで表現されているのでしょうか。それは歌詞です。
「永遠の生命」という歌詞が何度か登場しますが実はこの「永遠の生命」は「oasia」の曲からの引用なんですね。その曲名は「Live Forever」です。「Oasis」のファーストアルバムに収録されています。
ファーストアルバムの中でも屈指のメロディアスなナンバーで、あのThe BeatlesのPaul McCartneyも認めた名曲。憂いのあるメロディーが心に沁みる楽曲です。
「永遠の生命」=「Live Forever」を引用することでバンドをやろうとした気持ちを「Oasis」に捧げているのではないでしょうか。「Oasis」がいたからこそ、今の自分達がいるということを感謝しているのかも知れません。
「夜明けの雨」という歌詞も「Live Forever」の中に出て来る歌詞「in the morning rain」から引用しています。
「Live Forever」の歌詞で「in the morning rain」は骨まで染み入る冷たい雨と表現されています。
冷たい雨に晒されながらも立ち向かう自分たち=「アジカン」を歌詞で描いているのではないでしょうか。
「振動覚」のPVをチェック!
ASIAN KUNG-FU GENERATIONのスゴさとは?
アジカンの他の曲は?
「振動覚」のかっこよさがお分かりいただけましたでしょうか。ギターロックのフォーマットで日本語の歌詞をのせるアジカン。独特の言葉遣いで心に刺さる歌詞。
抽象的なのに鮮やかにイメージが浮かびます。他の曲も聞いてみたらいかがでしょうか。最近の曲ではギターロックから進化してラップの要素も取り入れている曲もありますよ。
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