昔を惜しんでも 先を恨んでも その全てがもう 今の君なの
忘れたい君も 忘れたくない君も 作ってきたの 今の君を
記憶にある僕 思い出にない僕 その全てはね 僕を知ってるの
色付いていくの 一つになったの それが君なの
出典: 夢見月に何想ふ/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎
僕がそうであるように、君も同じように時間を重ねています。
だから過去を惜しんでも恨んでも、それらは今の君をつくってきたと歌っています。
君と僕は結ばれていた。ひとつになっていた。
そのすべてが僕であり、君なのです。
あなたを知っているんだ あなたが捨てたたくさんのアナタ
私はどこにも行かない あなたの中に 気付いてくれるの
「待っているよ」
出典: 夢見月に何想ふ/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎
成長していく中で、様々な人とすれ違ってきたのかもしれません。
あるいはたくさんの思い出を捨てたように忘れてきたのかもしれません。
でも過去は待っている。 そして現実に待っている人がいるのかもしれませんね。
過去と現在と未来
この歌に歌われているように過去が積み重なって今の自分がいます。
だから過去に戻りたいとか、過去を恥じるとか、そういうことは意味がないのかもしれません。
今の自分の中に過去があり、今の続きとしての未来がある。
そういう野田の悟りが感じられる曲です。
古典の言葉を使用して歌詞を書いているのは、この歌が普遍的なことを歌っているから。
過去を思い出しながら、未来へ今、向かえればいいですね。
夢見月とは、夢を見ていた頃に輝いていた月のこと。
今、輝いている月も、過去に輝いていた月も同じ月。
月を見上げながら、あの時のことを思い出す。
美しい歌ですね。
そして待っている人たちがいるなら、思い出すことが大切なのかもしれません。
「夢見月に何想ふ」のギターコード
D6 A D6 A
いつかの「忘れちゃいたい」僕も「なんで言っちゃったんだ」の僕も
D6 A D6 A
好き嫌いとかじゃないくらい僕を愛でてくれたみたい
D6 A
泣いた 笑った 叫んだ その"今"の連鎖が僕なら
D6 A
偶然の上に生きてきた そして「今」の僕に会えたなら
D6 A D6 A D6 A
悲しみよ 苦しみよ 痛みよ 気持ちよさよ ありがとう
出典: 夢見月に何想ふ/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎
D E C#m G♭m
若かりし頃に 戻りたまふと 願わん君の 愚かさに
A E G♭m E D E C#
今までの 全ての 言葉と出会いは 己を恥じて時を呪う
D6 E C#m G♭m
いつかの青すぎた夢も 季節は教えてくれよう
D6 E G♭m E A
再び出会ったときに 見舞うその色は違えど
D6 E C#m G♭m
あなたを見ているんだ あの日の若きシラベは
D6 E G♭m
ワタシを羨むあなたが 振り返ったときに言えるよう
G♭m
「待っている」と
出典: 夢見月に何想ふ/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎
月を見上げながらギターを弾けたら素敵ですね。
今夜の月はどんな月でしょうか?
『RADWIMPS 2 〜発展途上〜』の名曲
「愛し」
「俺色スカイ」
空や夕陽にあの人のことや自分の気持ちを例えて歌われる青春ソングです。
懐かしい気持ちが蘇ります。
「祈跡-in album version-」
"きせき"はひょっとすると"奇跡"という漢字を当てはめるのではなく、祈った跡としてこのタイトルの方がふさわしいと思ってしまうような名曲です。
RADWIMPSのインディーズ1stアルバム『RADWIMPS』は若さが溢れるアルバムでした。
でもこの2ndアルバムは、野田の歌詞の世界がぐっと深化し、音楽性もより幅広くなっています。
後のRADWIPMSに繋がる名曲の数々に、メジャーデビュー前から素晴らしい才能を発揮していたことを知ることができます。
今、輝かしい成功を手にしたRADWIMPSがみる月はどんなものでしょうか?
彼らの道のりを振り返った時、そこには成功に繋がる必然が感じられるのは筆者だけでしょうか?