風に吹かれ震える梢が
陽の射す方へと伸びていくわ
小さなことで喜び合えば
小さなことで傷つきもした
狂おしく高鳴る胸が
優しく肩を打つ雨が今
こらえても溢れる涙が
私に知らせる これが初恋と
出典: 初恋/作詞:Utada Hikaru 作曲:Utada Hikaru
森羅万象、様々な自然の移ろい、自身を囲むすべての物象が「初恋」のサインを送る。
何気なく生きてきたこれまでの日々とはどこか違う予感がします。
その思い・想いがすべて「初恋」を裏付けているのだと識るのです。
思えば「初恋」は新鮮でちょっと苦くて、しかし生きていることを全身で識ることでもあった。
リスナーは追憶の書庫を開けます。
素晴らしい歌にはこれだけのチカラがあるのです。
宇多田ヒカルの創作力に脱帽いたします。
第1位 「花束を君に」
2016年4月16日発表、宇多田ヒカルの通算4作目の配信限定シングル。
近年の宇多田ヒカルの人気曲ランキングでこの歌を素通りすることはできません。
宇多田ヒカルが紡ぐメロディ・ラインはカラオケなどで歌う際に非常に難しいことが多いです。
しかし「花束を君に」は素直な歌いまわしに好感が持てます。
この曲は後世まで歌い継がれる条件が揃っているのです。
分かりやすいメロディ。
難しい言葉がない歌詞。
この先も多くの人が自分の持ち歌としてこの曲を歌い継ぐでしょう。
歌は歌い継がれてこそ永遠にその生命線を伸ばすのです。
無敵な楽曲。
この歌「花束を君に」をこのランキングの第1位に推します。
歌詞を見ていきましょう。
美しいお別れのために花束を
普段からメイクしない君が薄化粧した朝
始まりと終わりの狭間で
忘れぬ約束した
花束を君に贈ろう
愛しい人 愛しい人
どんな言葉並べても
真実にはならないから
今日は贈ろう 涙色の花束を君に
出典: 花束を君に/作詞:宇多田ヒカル 作曲:宇多田ヒカル
歌詞を読むと美しいお別れの歌だと分かります。
別れ際を花で飾ろう。
美しかったこれまでのふたりの交際のために。
男性から「君」への最後のプレゼントです。
言葉以上のさまざまな追憶をこの花束が表現するでしょう。
人間の言葉よりも物を語らない植物の方が雄弁な瞬間もあるのです。
涙の色とは果たして何色だろうかとリスナーは考えます。
答えは人それぞれです。
男性がその色に託した悲しみ・哀しみは語らずして「君」と通じ合うはずです。
いい交際を経てのお別れ。
相手を未だ尊敬しているうちのお別れは美しいです。
想い出も何もかもトゲトゲした気分に侵食されていないからです。
宇多田ヒカルの楽曲の中でも「花束を君に」の生命力は格別。
配信サイト・配信アプリ・ストリーミング配信などで容易に振り返ることができます。
この記事を読んだ後にもう一度触れていただけたら嬉しいです。
「歌姫ってなんなん」、ふたたび
宇多田ヒカルの作品を振り返って
宇多田ヒカルのことをリスナーは満場一致で「歌姫」だと認識していました。
ですので、まさかご本人がtwitterでかような発言をつぶやくとは思いもよりません。
投稿はすぐにバズりました。
ただ、宇多田ヒカルの心のうちに寄り添うと「歌姫幻想」とも呼ぶべき括り方を本人が嫌うのも分かります。
宇多田ヒカルは美しい声の歌い手でありますが、作詞作曲にとどまらずに編曲にまで手を付けるのです。
もっと総合的な音楽家として評価するべきアーティストといえるでしょう。
宇多田ヒカルの意識はリスナーの想像を超える高さにあるのだと思うのです。
まだまだ紹介したい名曲がいっぱいあります。
それでもあらかじめ与えられたスペースは限られているのです。
苦渋の決断で素晴らしい歌を選外に漏らしました。
読んでいただいた皆さんは「私ならこういうランキングになった!」とご自身でランクを編んでください。
そうしていただけることがこの記事を書き終える上で一番の幸福に繋がります。
ここまで読んでいただいて本当にありがとうございました。
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