大人はうそつき
夢は夢
うそツキツキ 輝くツキ
うさぎがいるって うそツキ
ゆうべのユメ ユメまぼろし
ユメユメ信じちゃ駄目よ
出典: アップル・パップル・プリンセス/作詞:柴田陽平 作曲:加瀬邦彦
子どもの頃は当たり前のように信じていたことが、うそだったと気づきショックを受けた経験はありませんか?
例えば月にはうさぎが住んでいる、サンタクロースは本当にいる、将来は王子様が迎えに来るなど。
子どものための夢物語はたくさんあります。
しかし子どもの頃は信じて疑わなかったのに、大人になるにつれてうそだと気づき、それが当たり前になっていく。
つまり、歌詞の中でツキは大人を意味しています。
大人はうそをつくことを一つの武器にして、ときには自分自身にもうそをつきながら世の中をうまく渡っていく。
本音と建て前をうまく使い分け、本心を隠しながら生きていくのが大人。
いつまでも夢見る少女ではいられないのです。
夢を見ちゃいけないと言われて育つ子ども
どんなによい夢を見ても、それが現実になることはないということを知っている大人。
夢は見てもいいけれど、手に入ると信じてはいけないと言うのが大人なのですね。
もしかしたら夢を見すぎて失敗してしまった人生を知っているのかもしれません。
わが子には失敗せず幸せになってほしいという思いからくる「夢ばかり見ていてはいけません」の言葉。
もしそうだったとしても、言われた子どもはどのように思うでしょうか?
パパやママが言うことを信じている子どもは、そうなんだと思うかもしれません。
月にうさぎがいるのはうそ、サンタクロースはパパとママ、王子様もいないし、夢は叶わない。
子どもが小さいうちからそのように考えてしまうのはなんだか寂しいですね。
夢を見たっていいじゃない?
子どもも大人も夢を大切にしよう
悲しいこと 言わずに
魔法の歌 うたおう
出典: アップル・パップル・プリンセス/作詞:柴田陽平 作曲:加瀬邦彦
確かに、大人は子どもによかれと思ってうそをつくことがあります。
大人になれば、うまく世の中を渡っていく手段としてうそをつくことが必要になることもあるでしょう。
けれど、子どものうちは純粋に夢を見てもいいのです。
むしろ夢を見ることが子どもの特権かもしれません。
どうせ叶わないのだから、おとぎ話なのだから、と現実的になる必要はないのです。
この歌詞は、夢を見なくなってしまった子どもや大人に語りかけているのでしょう。
言葉は言霊
「言霊」という言葉があります。
これは言葉の内側に込められている力で、口に出して言ったことが発する人自身に影響を与えるというもの。
できる・やれるといった言葉を発すればできるような気持ちになってきます。
そして、できないと言えば本当にできない気持ちになっていくのではないでしょうか。
この曲でも同じように、夢が叶うと信じて口にすると本当になる魔法の言葉があると伝えているのでしょう。
あなた次第だけれど、信じるものは救われるという言葉がある通り、信じて歌おうと誘っているのです。
魔法の呪文のような歌詞
韻を踏んだ歌詞
アップル・パップル・ピップル・ポップル・ピプパペ
アップル・パップル・ピップル・ポップル・プピポペ
パジャマのまま 瞳をとじ
パジャパジャマまねして パノラマ
アップル・パップル・ピップル・ポップル・ピポパペ
アップル・パップル・ピップル・ポップル・パピプペ
ペガサスまで飛び跳ねるは
夢みるアップル・パップル・プリンセス
出典: アップル・パップル・プリンセス/作詞:柴田陽平 作曲:加瀬邦彦