私だけを見てほしい

愛してるのファンだけど

普通の恋と変わんないわけじゃん?

イベントあるしすぐ会えるよね

他の子へのファンサは程々にしてよね

出典: 同担☆拒否/作詞:shito,Gom 作曲:shito

推しへの思いだけは人一倍負けない主人公。

その思いは、「私だけを見てほしい」というもの。

推しのファンサービスは、自分だけのもの。

仕事だから仕方ないけど、他の人へのファンサービスは程々にしてほしい。

まるで彼女のような気持ちを、主人公は持ってしまっています。

イベントがあるから、私たちはすぐに会える。

明らかに一方的な片想いですが、主人公の気持ちは止められないようです。

推しが生活の中心となっている人のリアルな気持ちが、ここで書かれています。

同担に対する思い

愛しているのは自分

勘違い匂わせは嫌い

呟きすぎる奴は地雷

貢ぐ貢ぐバイトはフルで

盛って盛ってネイル推し色

出典: 同担☆拒否/作詞:shito,Gom 作曲:shito

同担を拒否してしまう人は、嫌いなタイプが多いのが特徴です。

ファンサービスを自分だけのものだと思う人が嫌い。

まるで推しの彼女のように振舞う人も嫌い。

自分の思いをたくさん呟く人も嫌いです。

とはいえ、傍から見ると、この主人公も同じタイプ。

同じタイプであるが故に、同じタイプを嫌ってしまうという感情が書かれています。

そんなことは気にせず、主人公は私は違うという気持ちで、とにかく推しに全力投球。

推しのためにフルでバイトをこなし、ネイルも推しのイメージカラーに。

一見すると「痛い人」ですが、応援する気持ちは誰にも負けません。

現実は厳しい

愛の大きさ(大好き)フラスタバトル(大好き)

写真を撮って(大好き)ツイートしてね(大好き)

人気嬉しいけどしんどい

出典: 同担☆拒否/作詞:shito,Gom 作曲:shito

気持ちとは裏腹に、現実はうまくいきません。

こちらがどれだけ想いを馳せていても、推しは主人公だけを見ることはありません。

歌詞の中で出てくるフラスタとは、「フラワースタンド」のこと。

ライブ等のイベントで、ファンが送る祝花のことです。

ファンの中には、フラワースタンドの花の大きさで愛の大きさを競う人達もいます。

推しがそれを写真で撮ってくれると、ファンにとっては更に良いもの。

その写真に選ばれたりすると、優越感を感じる人もいるのが現実です。

推しが人気者になってくれるのは、ファンとしては嬉しいものです。

しかしそれは、推しが自分のものにはならないということ。

そんな切ない気持ちが、この部分では書かれています。

自分は推しの彼女でいたい

もはや彼女

愛してるのファンだけど

全部知ってるし彼女みたいでしょ?

他撮りの相手勘ぐっちゃうし

気になって漁っちゃう

出典: 同担☆拒否/作詞:shito,Gom 作曲:shito

頭ではわかっていても、気持ちは完全に彼女そのもの。

主人公の女の子は、推しのことは何でも知っています。

誕生日や出身地のパーソナルな部分はもちろん、最近の推しの事情まで網羅。

推しが最近何にハマっているかどうかまで、バッチリ把握しています。

それはもはや、彼女といっても過言ではないはず。

だからこそ、推しの写真を撮った相手を勘ぐってしまいがち。

まさか推しの本当の彼女なのかもしれない。

そう思うと、居ても立っても居られない気持ちになってしまったのでしょう。

推しのことを知るために、今日も主人公は推しの情報を集めてしまうのです。

ただのファンの子じゃない

愛してるのファンだけど

”ファンの子”じゃない認知されたいの

秘密守るし口は堅いし一番近くがいい

結婚しちゃいましょ?

出典: 同担☆拒否/作詞:shito,Gom 作曲:shito

主人公の気持ちは、どんどんエスカレートしていきます。

一方的な片想いは、決して止まったりできなくなりました。

推しの一番近くがいい。

この想いこそが、主人公の本音。

主人公の女の子は応援する気持ちがエスカレートしてしまい、暴走してしまっています。

まさに、主人公が嫌っていたタイプの女の子に、自分がなってしまっているのです。

実際のアイドルファンの中にも、このようなタイプの人は存在しています。

自分が一番推しのことをわかっており、自分が一番のファンである。

だからこそ、他の人に向けたファンサービスなど不要なのです。

推しが与えてくれた生きる理由