この別れは逃れられない道なのか
やさしくもない貴方に 振りまわされた日々
遊びのふりを続けるには 夏は少し長すぎた
激しい愛の言葉で つづられた歌など
しばらくは もう聞きたくない 強がるには疲れ過ぎた
出典: 22歳/作詞:谷村新司 作曲:谷村新司
あなたはやさしくもなくて、どうも遊びのようで、さらに自分自身は“彼からの愛など期待していない”と強がっている……。
この状況はなかなかシビアで苦しいですね。
先ほど楽曲に登場する女性の彼は年上の彼ではと書きましたが、もしかするとその彼は既婚者だったのかもしれません。
だからこそ、彼は彼女に対して真剣でないふりをして、彼女も彼に対して“遊びだとわかっているわ”と応じているのでしょう。
自分自身をごまかし続けるには、確かに夏は長すぎますし、愛の歌を聞き流すために強がるには疲れすぎるでしょう。
別れは必然の交際だったとも思えます。
しかしもし本当に彼女と彼の関係が道を踏み外している恋なのであれば、彼女にはこの先できるだけ幸せになってほしいと願わずにはいられません。
22歳になれば少しずつ 憶病者になるわ
何故かわかる? 貴方
愛の映画に照れて笑った 貴方が寂しかったわ
愛の映画に照れて笑った 貴方が寂しかったわ
出典: 22歳/作詞:谷村新司 作曲:谷村新司
本当に2人が真剣な交際をしていれば、彼が愛の映画に照れて笑うことはないような気がします。
そこを“おいおい今さら愛とか恋とかやめてくれよ”というようにはぐらかしたのであれば、これは彼女にとって本当に悲しい出来事だったでしょうね。
たとえ遊びで始まったとしても、彼女は彼のことを好きなわけですし、ここではぐらかされると“この恋は彼にとって遊び”が確定したように感じますからね。
22歳になれば少しずつ 憶病者になるわ
何故かわかる? 貴方
ああ 夏がゆく傷を残して 風はもう秋の気配
ああ 夏がゆく傷を残して 風はもう秋の気配
出典: 22歳/作詞:谷村新司 作曲:谷村新司
彼女が彼と過ごした夏、一体どんなことを経験して、どんなことを学べたのでしょうか。
ただの子供のように無邪気では居続けられないことを覚え、彼との偽りの恋で自分を傷つけ、結局悲しい別れに涙している彼女。
彼の遊びに付き合って、それで自分をごまかし続けるには長すぎた夏も、悪いことばかりではなく、楽しい想い出もあったはずです。
色々な感情を織り交ぜて、夏はそっと去っていきます。そして残された傷にしみるのは、冷たさを含んだ秋の風。
この楽曲は女性の失恋を歌って、あまり救いがないようにも思えますね。
しかし筆者としては“風はもう秋の気配”と次の季節を冷静に感じられる部分に、彼女の冷静さを感じてホッとします。
季節の移り変わりを感じられる心があるならば、きっと彼女は大丈夫。
夏までの苦い恋愛は、髪にしみ込んだ彼の煙草の匂いが徐々に薄らいで消えて行くように、いつの間にか消えているものです。
髪の香りがまた彼女だけのオリジナルなものになった時、きっと彼女は一皮も二皮もむけた大人の女性になっているはず。
そして自分の幸せをつかめるのではないでしょうか。
「22歳」をギターで弾くには?コード譜情報はこちら!
谷村新司氏と言えば日本におけるフォークソングの一時代を築いた人の1人ですよね。
堀内孝雄氏などと組んでいたユニット“アリス”はフォークソング界の伝説です。
そんな谷村新司氏の楽曲は弾き語りをしたいという人も多く、楽譜も多く出版されています。
今回は「22歳」をギターで弾き語るためのポイントや色々と参考になるサイトの情報などをお伝えしていきます。
「22歳」を弾き語るには?基本的なコードを知りたい!
「22歳」は歌詞に入るまでのイントロ部分がやや難しい楽曲ですので、初心者はまず歌詞部分から弾き語りできるようにすると良いでしょう。
また「22歳」は原曲キーで弾き語りをするのはやや難しい楽曲です。
このため簡単に弾くにはカポ5で練習をするのが良いとされています。
ただ今回ここでは、原曲キーでの基本的コードなどをご紹介しいきます。
しかし原曲キーではあまりに難しい!という人は、下で紹介してるサイトなどを利用してカポ5でコードを合わせてみてください。
「22歳」の原曲キーで登場するコードは“A7・Dm・GmonD・E7onD・Em7-5・D7・Gm・B♭M7・F・B♭・C7・FM7・Gm7onC”という14個です。
なかなか初心者では見慣れないコードもあるので、まずは14それぞれのコードをスムーズに押さえられるよう練習をしましょう。
ストロークは曲の中で変化することが多いので、下に貼っている動画を確認しながら、自分で1番やりやすいストロークを見つける方が良いでしょう。
コード進行としては“Dm→Em7-5/A7→Dm”“D7→Gm/B♭M7→A7→Dm”といった流れで進行していきます。
B♭M7→A7とフレットを押さえるのにちょっと指が絡みそうになる部分もありますが、練習をすればいつの間にか自然に動かせるようになっていくはずですよ。
参考になるギターコードのサイトはこちら♪
上の項目で、これから登場するコードについて少し触れました。
練習をすれば何とか上手に弾くことはできると思いますが、一朝一夕に成果は出ないので、日々コツコツ練習し続けることが大事です。
また、上のご紹介している基本のコードの他にもコード情報なども知りたいという人は、下でご紹介しているコードサイトなどをチェックしてみるのも良いと思いますよ。