back number「手紙」
2015年発売のシングル
「手紙」は、2015年8月に発売されたback numberの13枚目のシングルです。
両親から受けた愛情や、その愛に応えたいという想いが描かれた歌詞が感動を呼び、話題になりました。
オリコン週間チャートでは4位を記録しています。
このシングルはDVDが同梱された完全生産限定盤として発売されました。
DVDには「手紙」のMVや、幕張メッセイベントホールでのライブダイジェスト映像などが収録されています。
ジャケット写真は作詞作曲者であるボーカル清水依与吏さんの故郷で本人の手で撮られており、故郷やそこで待つ両親への想いがどこまでも表れた作品になっています。
収録アルバム「シャンデリア」
「手紙」は、back numberのメジャー4作目のアルバム「シャンデリア」に収録されています。
それぞれ内容の違うDVDが収録された2種類の初回限定盤も発売されました。
オリコン週間チャートではback number初の1位を記録し、月間でも1位を記録しています。
さらに12月に発売されて2015年度の年間ランキングで22位、翌年の年間ランキングでも23位という、back numberのそれまでのキャリアで最大のヒット作となりました。
「手紙」のMVに注目
「手紙」のMVは、小さい男の子とその母親の温かいふれあい、そして男の子が成長した姿を描く内容です。
無邪気な男の子を常に笑顔で育てて愛するお母さんの様子が、観る人にも子どもの頃を思い出させて懐かしさを感じさせます。
そして成長して大学に通う青年の表情が、今は離れて暮らす優しい親を想っているようで温かく映ります。
メッセージ性の強い歌詞を紐解く
大切な人を想う歌い出し
嬉しい事があった時に
誰かに言いたくなるのは
自分よりも喜んでくれる人に
育ててもらったからなんだろうな
出典: 手紙/作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏
歌い出しでは、大切な人=両親を思い出すような様子が描かれます。
「自分よりも喜んでくれる」という表現から、曲の主人公は両親の大きな愛情を一身に受けて育ったんだと想像できますね。
子どもの頃、楽しかった事や嬉しかった事をまず一番に親に話していた人も多いのではないでしょうか。
そんな温かい家庭の風景が浮かびます。
今でもその存在を感じる
身体がだるくなった時は
確か生姜とハチミツで
口うるさくて嫌でも思い出すよ
離れていても守られているんだ
出典: 手紙/作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏
体調を崩して思い出すのは看病してもらった子どもの頃の記憶です。
口うるさく言うのは、子どものことを大切に想っている気持ちの裏返しです。
当時は面倒くさく感じたほどの愛情を持って世話をしてもらった思い出が、今でもすぐ頭に浮かぶ懐かしい言葉として心の中に強く残っています。
そして、離れて暮らす今でもそんな愛情に守られているんだと主人公は実感しています。