テレビCM「いいちこ」
三和酒類の「いいちこ」
三和酒類とは大分県宇佐市にあり、「いいちこ」をはじめとする清酒・ワイン・ブランディーなどを幅広く扱う酒類総合醸造企業です。
特に「いいちこ」が有名なのはCMの影響があるからかもしれません。
そんな「いいちこ」のCMには、これまで「ビリー・バンバン」の曲が常に使用されていました。
例えば「これが恋というなら」や「また君に恋してる」など数多くありますが、その中で坂本冬美がカバーした「また君に恋してる」は非常に話題になりました。
坂本冬美「片想いでいい」
坂本冬美の透き通るような声が「いいちこ」のCMとマッチしているからか「2016年麹プロジェクト」のCMでも坂本冬美の声が流れています。曲のタイトルは「片想いでいい」
タイトル通り“一方通行の恋”を歌ったものですが、これがまた坂本冬美の歌の上手さを引き出しているように思えます。
CMに出演しているのは
「いいちこ」のテレビCMはもうご覧になりましたか?
2016年麹プロジェクト篇には、坂本冬美が歌う「片想いでいい」とともに、ゴールデンボンバーが順番に和服姿で登場します。
いつもと感じが違うゴールデンボンバーに『あれっ?』と思う方も少なくないようですが、ゴールデンボンバーが「いいちこ」のCMに起用されたのには何か意味があるのでしょうか?
「片想いでいい」
作詞・作曲はあの人
「いいちこ」のCMで流れている「片想いでいい」を作詞・作曲をしたのは、ゴールデンボンバー「鬼龍院翔」です。
「片想いでいい」はゴールデンボンバーの「ローラの傷だらけ」というシングルのカップリング曲として発売されています。
「この曲をカバーしませんか?」と言われた坂本冬美は、以前からゴールデンボンバーの曲を聴いていたこともあり、いい歌だと思ったことから「ぜひぜひ歌わせてください」と言ったそうです。
坂本冬美が言うのには、前半からガラッと変化する曲の部分がなかなか覚えられずに、途中で断念することも考えたということです。しかし「悔しいから100回以上もCDを聴いて覚えた」という努力家です。
坂本冬美は歌い終わった後で「全部で6分程もある曲で、結構な気合が必要です。ラブソングではあるけれども歌謡浪曲並みの体力が要ります」と語っていたそうです。
歌詞とその意味
「片想いでいい」は、彼氏がいる女性に恋してしまった男性を歌っています。
そして、この曲を作詞・作曲した鬼龍院翔は「自分を重ねて作った感じです」と答えています。
では、早速「片想いでいい」の歌詞とその意味をみていくことにしましょう。
顔が好みとか そんなんじゃないの
いつからか君が この胸を満たした
変わりゆく表情 揺れる髪の毛
ここから見られれば それだけでいい
出典: 片想いでいい/作詞:鬼龍院翔 作曲:鬼龍院翔
この歌詞の意味は「いつの頃からか気になりだした君だけど、今のままで、片想いのままでいいのです。遠くから、遠くから見ているだけで満足なんです」
「恐いのは君(あなた)に嫌われてしまうことなんです」といったところでしょうか。あまりにも切ない歌詞に涙が出そうです。しかし、切ない気持ちはさらに続きます。
片想いでいい 彼の隣でいい
もしかして、 なんて無いほど
好きだとわかるから
出典: 片想いでいい/作詞:鬼龍院翔 作曲:鬼龍院翔
「片想いでいい」と自分に言い聞かせているかのような意味があることはわかりますが、次の歌詞が気になります。
“彼の隣でいい”という歌詞からは「たとえ片想いの人が彼氏と一緒にいてもいい。彼氏の隣にいるあなたであっても好きな気持ちは変わらないのです」
切ないだけでなく心痛く思う歌詞でもあります。
そして最後の歌詞“もしかして、なんて無いほど好きだとわかるから”では、おそらく「彼と彼女は相思相愛の二人だから自分の方を向いてくれるはずは無いことはよくわかっている」
「それでも好きなんです」ということでしょう。ここまで人を好きになった事ってあるでしょうか。
そんな、やるせない想い、切ない想いを坂本冬美は見事に歌いこなしているといえます。