「あばれ太鼓」ってどんな曲?
「あばれ太鼓」は1987年に発表された坂本冬美さんのデビューシングル曲。
オリコンチャート週間19位を記録、23.5万枚の売り上げでした。
作詞はたかたかしさん、作曲は猪俣公章さんです。
猪俣公章さんは、坂本冬美さんの歌唱指導をしていた作曲家で、坂本冬美さんの才能に目をつけ、デビューさせたという人物でもあります。
この「あばれ太鼓」は、典型的な「男歌」と呼ばれる男の言葉で男の気持ちを歌う内容。
その曲をあえて若手女性歌手に歌わせたという曲です。
あばれ太鼓~無法一代入り~
ところで、坂本冬美さんのセカンドシングルは「あばれ太鼓~無法一代入り~」という楽曲です。
1987年11月にリリースされていますが、これは「あばれ太鼓」が評判だったため別バージョンとして録音発表されたものです。
「あばれ太鼓」の曲中に「アンコ」と呼ばれる違う曲を入れる企画となっていて、現在でも歌番組や舞台で歌われることが多くあります。
○○と△△を受賞!
「あばれ太鼓」は、単純に売り上げが良かったというだけでなく、専門家からも評価が高い曲です。
1987年の第29回日本レコード大賞新人賞と第20回日本有線大賞最優秀新人賞を受賞しています。
つまり、坂本冬美さんは、デビューしていきなり大きな賞を2つも獲得してしまったわけです。
現在シングルは全46作ありますが、その中でも「あばれ太鼓」はいまだ代表曲として知られています。
人気ランキングでもトップ3に
坂本冬美さんのカラオケでの人気曲は、1位が「また君に恋してる」、2位が「夜桜お七」、3位が「あばれ太鼓」。
「あばれ太鼓」は3位にランクインしています。
また、ファンの人気投票でも、「あばれ太鼓」は必ずトップ3に入る定番曲なのだとか。
「あばれ太鼓」の歌詞は?
太鼓叩きの男らしく荒々しい気質と一本気な性格を歌ったものです。
その強い性格の一方で、男らしく生きるからならではの純情さや、不器用さも垣間見られる内容が、男の弱さを感じさせます。
実はこの「あばれ太鼓」の歌詞には元となったストーリーがあり、それが「無法松の一生」。
その「無法松の一生」の世界を女性である坂本冬美さんが凛として歌い上げるという設定なのです。
死ぬときは裸なのか?
どーうせー死ぬーとーきゃ裸じゃーないーかー♪
出典: https://twitter.com/toshio710sasaki/status/265777846335709184
「あばれ太鼓」の歌詞の中でインパクトがあるのが歌い出しの歌詞の一節。
文字通りの、死ぬときは服を着ていない、という意味ではなくて、人は死ぬときに何もあの世には持っていけないという意味合いです。
つまり、今生きているこの瞬間に全力を尽くし、名誉やお金にこだわったり、将来を不安に思ったりすることのない「今を生きる」男の潔い生き方を表現しています。
玄海育ちの気性とは?
愚痴はいうまい 玄海そだち
男命を 情けにかけて
たたく太鼓の 暴れ打ち
出典: https://twitter.com/bourusanpon/status/588334626298441728