玄海とは九州の北西部に広がる海岸線のエリアで、現在の福岡県や佐賀県の沿岸のあたりを指します。
このあたりの海は「玄海灘」と言われ、対馬海流が流れる有数の漁港。
岩下俊作さん原作の小説「無法松の一生」では、現在の北九州市の小倉周辺で育った荒くれ者の人力車夫の人生を描いています。
これが映画化されたり、舞台化され、ヒットしたことで「玄海育ちは気が荒い」というイメージが定着しました。
「無法松の一生」とは?
「あばれ太鼓」の歌詞は、単純に酒と喧嘩が好きな一本気の男を描いたというだけではありません。
「無法松の一生」のストーリーが理解できないとなかなか意味がわからない部分が多くあります。
男泣きする松五郎!
出典: https://twitter.com/mishioco/status/285343502915751936
この松五郎というのが、「無法松の一生」の主人公。
喧嘩っ早く酒が好きな人力車夫であった松五郎が、偶然出会った陸軍大尉の息子の少年を助けることから、この大尉の家庭との交流が始まります。
しかし陸軍大尉が急死、父親代わりになって少年を育てていく過程で、松五郎が山車に乗って祇園の太鼓を叩くというシーンがあるのです。
惚れてはならない女とは?
惚れちゃならない 義理あるひとに 知って照らすか 片割れ月に
出典: https://twitter.com/OsakeUtaBot/status/931737104551256065
「無法松の一生」で、松五郎は陸軍大尉の未亡人に好意を寄せます。
しかし、お世話になった大尉の奥さんと関係を持ってはならないと葛藤し、最後は未亡人の元を去り、酒に溺れて行き倒れて死ぬという結末に。
「あばれ太鼓」の歌詞でもその恋心と葛藤を表している部分があるのです。
「あばれ太鼓」を動画で見てみよう!
初々しさが残るデビュー当時の映像
1987年に放映されたデビュー間もない坂本冬美さんの歌う「あばれ太鼓」。
上京したての純粋な姿を見ることができます。
デビュー当時は坂本冬美さん自身もあまり歌詞の意味がわからず歌っていたのだとか。
「ダサい」と思ってしまったという逸話もあるそうです。
まとめ
いかがでしたか?坂本冬美さんの「あばれ太鼓」についてフォーカスしてお届けしました。
デビューしていきなりレコード大賞と有線大賞の新人賞を受賞してしまったことからも、この楽曲の素晴らしさと坂本冬美さんの実力がお分かりいただけたかと思います。
そしてこの歌詞は「無法松の一生」のストーリーに基づいているとわかると、とても文学的で趣が深いものであると理解ができると思います。
今後は歌詞の背景や評価についても知りながら、この「あばれ太鼓」聞いてみてください。一味違って聞こえますよ!
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