深すぎる歌詞に迫る!

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今日が始まりの人と昨日が最後だった人

「叫べ」というこの確かな心を 「またね」というその不確かな言葉も
なくさぬように 忘れぬように いられるように

※今日が これからの人生の 始まりの一日目なんだよ
昨日が今までの人生の 一番最後の日だったんだよ

出典: 叫べ/作曲:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎

「叫べ」という思いは自分自身の信念であり、こうありたい!という気持ちを持ち続けることで迷いのない確かなものになります。

「またね」という言葉は自分自身の望みに反して叶わないことも含まれるとても不確定な言葉

でも次も「またね」と言えるような、その次の機会が来ることを願っている自分もいます。

自分自身の信念も、自分以外の力が加わって思い通りにならない道も、両方大切にしていきたい、叶えたいという心情を表現しているのではないでしょうか。

自分の意思で進んでいく今日が始まりだった人も、もう少しここにいたかったけれど昨日が一番最後の日になった人も。

歴史は繰り返す

朝目覚め これからの人生の 歴史的一回目のトイレへと
またもこれから先の人生の 歴史的一歩目踏み出したんだ

ところが昨日と同じ僕だった 繰り返すことに嫌気さしたんだ
ふと誰かの言葉を思い出した 「歴史は繰り返す」とはこのことか

出典: 叫べ/作曲:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎

昨日起きたことは記念すべき歴史的な出来事かと思っていたのに、今日もあっさり昨日と同じことが起きた。

毎日って時々スタンプを押したかのように、同じに見えることがあるかもしれません。

でも繰り返す動作にも意味があり、一見毎日同じ作業をしているようでもそれを受け止めている感情は少しずつ違うはずなのです。

毎日繰り返すことをどう感じているのかが大切だということを学ぶために『歴史は繰り返す』のかもしれません。

僕から僕へたすきを繋ぐ

「叫べ」というこの不確かな心を 「またね」というその不確かな言葉も
逃がさぬように 忘れぬように いられるように

眠気眼でたたんだ布団も 久しぶりに片付けた部屋も
全てささやかながら僕からの 未来の僕に送るプレゼント

誓いの言葉壁に書いたのも 目覚ましかけ 眠りについたのも
全ては今日を終える僕からの 明日の僕へ向けた挑戦状

出典: 叫べ/作曲:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎

面倒くさくてもきちんと整えられたベッドは夜疲れて眠るときにはとっても心地よいものです。

それは朝自分がしたことが、夜には自分のためになっているという意味で「未来の僕に送るプレゼント」になります。

思っただけだと忘れてしまうことも、紙に書いて貼っておくことで、これから毎日の自分を鼓舞させることができます。

これも今日の自分が明日の自分に送る挑戦状=エールとも言えるでしょう。

一瞬たりとも同じ僕はいない それだけは忘れずに生きていたい
その一人ひとりが繋いで来た たすきを今僕は肩にかけた

昨日とは違う今日望んでも 無効から 同じ色の明日が来ても
否が応でも 僕は違う 僕になれる

出典: 叫べ/作曲:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎

毎日同じ出来事が続いているようでも、毎日違う感じ方をしている。

人は未来だけに視線を向けがちかもしれませんが、大切なのはこのたった今の一瞬一瞬の積み重ねだといいます。

その積み重ねによって行き先が決められているようで、実はその瞬時の考え方次第で大きく進路を選べるようになっているのです。

だから「同じ色の明日が来ても」「違う僕になれる」ということなのです。

学びの『課題』

あの日叫んだ僕の声だって 忘れてなんかいやしないよ
あの日誓った再会もいつか 果たせるまで繋いでくよ

出典: 叫べ/作曲:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎

人は生まれてくる前にあらかじめ自分が決めた課題を作って、それをひとつひとつ経験して学んでいる、と聞いたことがあります。

こうしよう!と自分で決めた事柄も、「またね」という不確かな言葉で再会を約束した人にも、もう一度会えるように日々を大切に学んでいこうとする姿が表現されています。

何万年と受け継がれてきて 僕が生まれてきたように
必ず僕も未来の自分に今までの僕 繋いでいくよ(666)

全てがそこからの人生の 記念すべき一回目になんだよ
全てがそこまでの人生の 最後の一回になるんだよ

※繰り返し

「叫べ」というこの確かな心を 「またね」というその不確かな言葉を
叫べ tu-lu tu-lu
tu-lu tu-lu tu-lu

出典: 叫べ/作曲:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎

僕が僕にたすきを渡し、誰かも誰かにたすきを渡します。

そうやって学びが続いていき、誰かにとっては学びが始まったときであり、誰かにとっては学びが終わったときなのです。

何気ない毎日をどう過ごしていったらいいのかを改めて考えさせてくれる深い歌詞ですね。

おわりに