UNISON SQUARE GARDENを軽く紹介
高校時代のライブ仲間だった3人。2004年に斎藤宏介の呼びかけにより、東京都中野区の某スタジオにて結成。
写真左から、田淵智也、斎藤宏介、鈴木貴雄。
ため息 shooting the MOON
UNISON SQUARE GARDENの4枚目のフルアルバム「CIDER ROAD」の2曲目に収録された楽曲。
1曲目の「to the CIDER ROAD」から続き、3曲目の「リニアブルーを聴きながら」にバトンを渡す、割と重要な位置にいる曲です。
そんな「ため息 shooting the MOON」、今回はこの楽曲の歌詞を私なりの解釈を交えて、徹底紹介したいと思います。
その前に、ちょっと収録アルバムに触れておきましょう。
4thアルバム「CIDER ROAD」について
1. to the CIDER ROAD
2. ため息 shooting the MOON
3. リニアブルーを聴きながら
4. like coffeeのおまじない
5. お人好しカメレオン
6. 光のどけき春の日に
7. クロスハート1号線(advantage in a long time)
8. セレナーデが止まらない
9. 流星のスコール
10. Miss.サンディ
11. crazy birthday
12. 君はともだち
13. シャンデリア・ワルツ
出典: CIDER ROAD/UNISON SQUARE GARDEN
前述の通り、1曲目の「to the CIDER ROAD」から、間髪入れずに始まるのが、今回紹介する「ため息 shooting the MOON」。
3曲目の【劇場版 TIGER&BUNNY -The Beginning-】の主題歌にもなった「リニアブルーを聴きながら」へとバトンを渡す重要な位置に配置されています。
4曲目には、初めてホーンセクションを導入した「like coffeeのおまじない」がきて、魂を削って書いたと言われている「お人好しカメレオン」を5曲目に配置。
6曲目にはバラードになるのかな?という「光のどけき春の日に」。
タイトルを古今和歌集から引用してくる辺り、田淵は頭が良いなぁと思ってしまいますね。知識が豊富というか。
意味は、“日の光がこんなにものどかな春の日に”という意味だそうで、紀友則の詠んだ歌で、小倉百人一首にも収録されているらしいです。
ちょっと話が逸れましたが、続いてラブソング?な感じの「クロスハート1号線(advantage in a long time)」が7曲目に。
そして8曲目には「セレナーデが止まらない」。この曲がまた格好良いのです。9曲目には6thシングルの「流星のスコール」。
10曲目の「Miss.サンディ」は「MR.アンディ -party style-」(メジャー1stアルバム6曲目)を思わせる曲になっていて、ファンにはちょっと嬉しい感じに。
11曲目には「crazy birthday」は詞遊びをしているかのような曲(本当はもっと語りたいんですが、本題から外れ過ぎてしまうので割愛)になっています。
12曲目の「君はともだち」はとても優しい曲になっています。
アルバムの最後を飾るのは「シャンデリア・ワルツ」。ワルツと言いながら4拍子の曲というw
田淵くん曰く「シングルで出したかった曲」であり、このアルバムの「バンドを線で理解してもらうために必要な手札」でリード曲的存在だったそうですよ。
OAD『夜桜四重奏 ~ツキニナク~』エンディングテーマにもなっており、このアルバム自体に(と勝手に解釈しているのですが)「分からず屋には見えない魔法をかけたよ」だそうです。
…とまぁ、こんな感じのアルバムに、今回紹介する「ため息 shooting the MOON」も収録されています。
「ため息 shooting the MOON」を紐解いてみよう!
ハーレムの準備していつまで待ってんの?
ご自慢の酒池と肉林は絶賛逃走中
あまつさえ鼻で笑う沙汰の影響で
上手に0円のスマイルさえ呼び出せないの in you? from you?
Hey, 六拍子は三で割ったら二拍子
小学校ぐらいの僕がある日突然ひらめいちゃって
正解はどれだっていいんだって だって人間はいっぱい
たくさん、大勢、だらけ、ばっか、それだけいれば誰かがやってくれるよ
出典: ため息 shooting the MOON/作詞作曲:田淵智也
いきなり、どう解釈したら良いんだろうか?と悩んでしまう歌詞なんですがw
まぁね、こういう意味の良く分からない歌詞を、カッコイイ曲調に乗せて唄ってしまうのが、この「UNISON SQUARE GARDEN」というバンドだと思ってるんですけど。
いきなり皮肉から入ってますね。
でも、その皮肉を言う相手が「自分なのか、相手なのか、分からなくなってる」んでしょう。
分かりますけどね。私にもそういう時ありますから。
「六拍子は三で割ったら二拍子」っていう歌詞、個人的に大好きなんですよ。
言ってしまえば「だからどうした」というのを歌詞にできちゃう田淵くんがすごいな、と。
で、次の歌詞に続くわけですね。
私も共感するところがあって。人任せというか、他力本願というか。
僕は僕が知ってる つーかむしろ no one no one know that way
お叱りは嫌いですけど やむを得ず得ず
運命を知ってしまう僕らの想いは はじける
満月を欠けさせたため息 朝を待つ
出典: ため息 shooting the MOON/作詞作曲:田淵智也
英語の部分は「僕ですら僕の事知らないのに」と解釈できるかな、と。
お叱りって何だろうと思ったんですが、恐らく先に歌詞に出ていた「誰かがやってくれる」という他力本願なところで、因果応報で痛い目見るぞ、ってことなのかな?
2番はどうなる??
テレビの中の正義だけが正義と思っていて
最近疑問を呈し 回避したいのよ思考停止
沢山の価値があって 自分サイズのもの選んで
それぞれのイノベート つまり観測データに嵌めてる場合じゃないよ
って内容がもっと培養して代用になって
簡単と思うんだけど何故だかベルリンの壁
途方に暮れちゃって空を仰いだ瞬間に
退屈を駆け回って華々散った長々流れ星
出典: ため息 shooting the MOON/作詞作曲:田淵智也
なんか流されてる時って、思考停止してませんか?それを回避したい気持ちはよく分かります。
でも、今更自分探ししてる場合じゃないよ、と言っているように思います。
そんな事してるから、簡単な事のはずなのに、やたら小難しくなっちゃって、気付けば「何故だかベルリンの壁」のようになっていた、と。
途方に暮れて空を見上げたら、流れ星がすーっと消えてく瞬間だったのかも。
これも次の歌詞に続く大事な布石ですね。