はじめに。
今J-ROCKを語るにあたり、ノリにノっているRADWIMPS。
そのRADWIMPSが2005年3月8日にリリースした2枚目のアルバム「RADWIMPS2~発展途上~」。
本アルバムから、今回は締めの一曲「ララバイ」という楽曲を紹介していきたいと思います。
まず、「ララバイ」というワードが耳に入りやすいですよね。
この楽曲、「ララバイ」という可愛らしいタイトルにぴったりのPOPな一曲なんですよ。
締めの一曲を語るにあたり、「RADWIMPS2~発展途上~」とはどんな作品だったのか。
アルバムのテーマとは?そこにも触れて行きますね。
それでは「ララバイ」というタイトルや歌詞の意味を考察しながらご紹介していきたいと思います。
最後までお付き合いの程、宜しくお願い致します!
「RADWIMPS~発展途上~」って?
RADWIMPSは「RADWIMPS2~発展途上~」という2枚目のアルバムをリリースしました。
その要にあるのが「愛し」という曲です。
「愛し」という曲は「愛し」と書いて「かなし」と読みます。
この楽曲は、一人のひとを好きになって行くことの不安や葛藤。
その恋愛というもののそもそもの不安定さを描いた楽曲でもありました。
3枚目のシングルのカップリングとしても収録された「愛し」。
この楽曲がこのアルバムの軸となりました。
アルバムの軸
「RADWIMPS2~発展途上~」の軸となるテーマが人の愛し方や出会いと別れ。
そして恋愛がもたらす予期せぬことというものです。
アルバムに収録された楽曲はドストレートな感情表現をするものが多く、素直な想いが描かれています。
「愛し」を始めとして「そりゃ君が好きだから」、「ノットビコーズ」などタイトルも直球なものが多い作品です。
これだけでも野田洋次郎さんの創造力に圧倒されます。
ですが、実はこのアルバム当時交際していた彼女に贈ったアルバムとも言われています。
こんなにドストレートな感情表現をされた彼女さんが羨ましいですよね。
このアルバム、現在のメンバーになってリリースしたアルバムとしては初のアルバムでもあるんです。
ここからRADWIMPSの快進撃が始まりました。
死生観にも?
また恋愛と運命、その命の巡り合う奇跡というものもこの作品では描かれているんです。
出会う偶然の確率、その成れの果てとは。
重い話ほど軽く歌うのがRADWIMPSの良さでもあります。
その柔らかな歌声につい聴き入ってしまうんですよね。
アルバム収録曲の「なんちって」や「祈跡-in alubum version」では命の意味に触れた楽曲もあるんです。
これらがこのアルバムの作品としてのスケールを壮大なものとしています。
おふざけも?
「RADWIMPS2~発展途上~」には毎度のおふざけもしっかり収録されています。
「うぃんぷす学園休み時間」と「着席」という収録曲です。
この2曲は曲では無く、RADWIMPSのちょっとしたおふざけが収録されています。
気になる方は是非チェックしてみてくださいね!
「ララバイ」とは
「ララバイ」とは「子守歌」という意味があるそうです。
なんだか明るいイメージとは異なる穏やかな意味です。
軸はぶれぬまま様々な意味を枝葉に付けたアルバム「RADWIMPS2~発展途上~」という作品。
ですが、締めの一曲に選ばれた「ララバイ」とは一体どんな意味を込めた曲なのでしょうか?
その意味を紐解いていきたいと思います。
君とは?
君は僕の前でいつも笑ってくれる
君は僕のいないところでいつもは泣いている
そんな君の優しさに触れた僕の心はあったかく
こんな僕を必要としてくれる君の心は愛しく
出典: ララバイ/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎
この歌詞で出て来る「君」とは当時野田洋次郎さんが交際していた彼女さんのことかと思われます。
彼女には野田洋次郎さんに見せられない顔があり、それを「優しさ」と呼ぶ野田洋次郎さん。
何故「優しさ」と呼ぶのでしょうか?
その答えは歌詞の中にありました。
でも彼女の見せられない顔は決して彼への意地悪や意地では無いんですよね。
彼が愛しいからこそ困らせたくなくて目の前では泣かないんですよね。
それは野田洋次郎さんのいう通り確かに彼女から彼への「優しさ」なのではないでしょうか?
どれだけ泣いても彼が愛しいと一途な彼女。
そんな風に自分より自分を大事にしてくれる彼女を愛しいと思う野田洋次郎さんの心が垣間見えます。