ナノ feat.MY FIRST STORYのSAVIOR OF SONGって?

ナノは、ネット上で楽曲を発表するスタイルのミュージシャンです。2010年12月29日にニコニコ動画に「モザイクロール」の英語カバー曲を投稿しました。

注意したいのは、ナノは「ボカロP」ではないということですね。いわゆる歌い手で、自分の声を使ってボカロ曲をカバーしています。

また、幼い頃から音楽活動を行っており、アニメにも興味があったとのこと。

小学生の頃から合唱団に入ったり、ピアノやバイオリンを習ったりしていた。家ではエンヤやThe Beatlesといった洋楽がよく流れていたが、日本のアニメ『鋼の錬金術師』をきっかけで、日本でのアニメソング歌手を目的に邦楽も聴くようになる。日本で音楽をやりたい一心で家族と共に来日。来日してからは、オーディションを受けたり、ギターや作詞・作曲を習得したりした。

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/ナノ_(ミュージシャン)

【SAVIOR OF SONG/ナノ feat.MY FIRST STORY】フル歌詞を徹底解釈!の画像

そんなナノが2013年8月以降頻繁にコラボしているのが、男性4人組ロックバンドMY FIRST STORYです。

ナノとMY FIRST STORYがコラボ!

ナノとMY FIRST STORYは、2013年8月に初めてライブで共演しました。

そしてその2ヶ月後の10月には、早くもコラボシングル「SAVIOR OF SONG」(セイバー・オブ・ソング)を発表したんです。

さらにすごいことに、ナノにとって3rdシングルだった「SAVIOR OF SONG」は、いきなりアニメのテーマ曲に採用されました!

本曲は、テレビアニメ『蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ-』のオープニングテーマに起用された。同作の世界観が反映されたとげとげしくかっこいいエモーショナルな曲で、歌詞は『アルス・ノヴァ』の世界観にナノ自身のエピソードを織り交ぜて制作された。ちなみにその際は「刃」、「慈しみ」のようなとがったフレーズを散りばめたという。

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/SAVIOR_OF_SONG

実は、MY FIRST STORYも2011年夏に結成されたため、ナノと同じく2013年時点では「新人」と言える段階でした。

2組の新人が全力を出しきって作った楽曲それが「SAVIOR OF SONG」なんですね。

【SAVIOR OF SONG/ナノ feat.MY FIRST STORY】フル歌詞を徹底解釈!の画像

「SAVIOR OF SONG」の歌詞に隠されたメッセージとは?

では早速、「SAVIOR OF SONG」の歌詞を見ていきましょう。

その前に覚えておきたいのは、「SAVIOR OF SONG」はアニメ「蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ-」のテーマ曲だということです。

このアニメは、近未来の2056年が舞台で、元士官候補の少年が人類を襲う謎の艦隊と戦う物語です。

そのため、「SAVIOR OF SONG」にも戦いに挑む強い意志が感じられるんですね。

I look across a raging war
and feel the steady beating of my heart
嵐の前の静けさに
刃を振り下ろしていくんだ

繰り返し a memory fading 今も
時代を超えて I tell a story 響く

宣戦布告の詩 残酷に染まる この誓いを
We'll fight until the bitter end

出典: SAVIOR OF SONG/作詞:ナノ 作曲:MY FIRST STORY

「a raging war」とは、激しい戦争です。しかし主人公は「the steady beating of my heart」、つまり、「激しいが、安定した鼓動」を感じていますね。

厳しい戦いに挑もうというのに、取り乱すことなく堂々としている…。まさに、物語の主人公にふさわしいですね。

そして、「たとえ記憶が色褪せても、物語を伝える」と歌われています。

宣戦布告が行われ、「苦しい終わり」まで続く戦いが始まります!

途切れた息の根を、
汚れた世界を繋ぎ止めて
僕らの歯車を it's time to Stop & Rewind
失った冀望を、
壊れた時間の破片(ピース)を集めて
取り戻す為に you need to Fall & Unwind

走り出す鼓動さえも
限りない慈しみを
導き出すアルペジオ
Savior of Song
A Savior of Song

出典: SAVIOR OF SONG/作詞:ナノ 作曲:MY FIRST STORY

この箇所には、アニメ「蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ-」の世界観が色濃く表れていますね。

謎の艦隊が現れて人類に襲いかかり、世界は徐々に壊れていく。

なのに人間は共通の敵に立ち向かおうとせず、内乱を始めてしまう…。まさに「汚れた世界」です。

ですが、そんな状況を何もせずに見守っているだけではいけません!

時の歯車をRewind(巻き戻す)、Unwind(解く)ことにより、未来へと歩き出すんです。

それを行うことができる者こそ、「SAVIOR OF SONG」、歌の救世主です。

行き止まり is this our ending あの日
全心を突き刺した their words of glory 巡り

自業自得の道 変わり果てた日々 蒼く照らして
A destined future we'll defend

出典: SAVIOR OF SONG/作詞:ナノ 作曲:MY FIRST STORY

けれど、いくら力強くもがいても、うまくいかないことだってありますね。

「words of glory」、「栄光の言葉」がかえって重荷になることもあります。

しかし、それでも未来はやって来ます。何があっても進まなければなりません。

「A destined future」、「予定された未来」こそ守らなければならないんです。

繰り返しになりますが、「SAVIOR OF SONG」は少年少女が強大な敵と戦うアニメのテーマ曲ですね。

しかし、勉強や仕事、あるいはもっと大きな夢など、「守るべき未来」は誰にでもあるはずです。

「SAVIOR OF SONG」を自分の人生にあてはめて考えることもできるのではないでしょうか?

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絶望と希望