デビューするまで

ニコニコ動画でボカロ曲を英詞で投稿

日本のアニソンに刺激を受けて来日したほどのナノは、日本に来てからはまず、オーディションを受けたり、ギターの演奏や作詞作曲を始めました。

その後はYouTubeニコニコ動画で活動しています。

初投稿は、当時流行していたVOCALOID(ボーカロイド)が歌っていた楽曲「モザイクロール」を、英語の歌詞にして歌ったものでした。

それが非常に多くの反響を呼び、再生回数をどんどん伸ばしていきます。

まずはここで、オリジナル・バージョンと、ナノの英詞バージョンをご覧ください。

【GUMI】モザイクロール【オリジナル曲PV付】中文字幕

【ナノ】モザイクロールを洋楽っぽく歌ってみた【2011年vers.】

確かにこれはなかなか刺激的な試みですね。

洋楽っぽく」というのも斬新だったのかも知れません。

生粋の日本人なのに

生まれ育ったのがアメリカのニューヨークであるため、いまだにナノにとってのネイティブな言語は英語であるようです。

デビューしてから発表した多くのオリジナル曲にも、英語の歌詞のものが多いせいか、日本語で歌うと違和感を持つこともあるとか。

さらに、ナノ自身よりも、ファンが「ナノさんが日本語で?!」という反応を示すことも多いそうです。

もちろんナノは、バイリンガルではあっても日本人ですので、当然日本語も普通に話せますから、不思議ではないんですが(笑)。

やはり英語の歌詞のイメージが先行しているのかもしれませんね。

多くのアニメとタイアップ

驚くべきシングル100%

2012年5月に発売された1枚目のシングル曲から、最新の2017年2月に発売された8枚目のシングル曲まで、なんとすべてにタイアップがついています

他にも、アルバムからも多くの楽曲が、アニメやゲームなどの主題歌や挿入歌として起用されているというからすごいですね。

まだシングル曲として発売されている楽曲がそれほど多くはないとは言えども、現在のところ、発表されている100%のシングル曲がタイアップ付きというのですから、たいしたものです。

これからもどんどん多くのアニメなどの世界を彩って欲しいと思います。

なにしろナノは、日本のアニソンに大きな影響を受けてこの世界に飛び込んだのですから。

『緋弾のアリアAA』のOP曲に起用

Bull’s eye【ナノ】は◯◯Ver.が?!歌詞(和訳付)を徹底解釈!「緋弾のアリアAA」OP♪の画像

これまでに何度もさまざまなアニメの世界を飾ってきたナノですが、2015年10月に発売された6枚目のシングル曲が「Bull’s eyeです。

この楽曲が、アニメ『緋弾のアリアAA(ダブルエー)』のOP曲となりました。

本家である『緋弾のアリア』は、2008年から長くシリーズが刊行され続けて、現在までに26巻までの文庫が刊行され続けている、赤松中学氏のライトノベルです。

シリーズ累計で750万部を突破しているという、なんとも驚異的な数字を持つ大人気作品で、壮大なスケールのアクション・ラブコメディ。

2011年4月からテレビアニメ化され、ソーシャルゲームにもなりました。

そして、今回ご紹介する「Bull’s eye」がOP曲として使用された『緋弾のアリアAA』は、2010年11月に橘書画子氏によって描かれた、スピンオフコミックです。

2015年1月からは、原作者である赤松中学氏によって小説も刊行されていて、同年10月からテレビアニメとして放送されました。

それでは、アニメバージョンの「Bull’s eye」と、オフィシャルのMVを見てみましょう。

緋弾のアリア AA OP

Bull's Eye/ナノ Music Clip

可愛い女の子同士の戦闘シーンがカッコイイですね。

『緋弾のアリア』のヒロインは、タイトルの通り「神崎・H・アリア」という少女ですが、『緋弾のアリアAA』のヒロンは、そのアリアに憧れる少女・間宮あかり。

「AA(ダブルエー)」というのは、「アリア」と「あかり」のことでしょうか。

原作はあまりにも長く壮大ですが、アニメなら両作品ともに全12話構成となっていますので、比較的わかりやすく楽しめると思いますよ。

興味があればぜひ楽しんでみてください。

「緋弾」を想起させる歌詞

直訳してもいいのか

タイトルである「Bull’s eye」をそのまま翻訳すると、「雄牛の目」となります。

しかし、なんとなくアニメの内容には関係がないようですし、歌詞の中にもそれらしい描写はありません。

そのため、本当に直訳して解釈してもいいものかと感じたのです。

そこで少し調べてみたところ、「bullet」の略と考えると納得がいくことがわかりました。

「bullet」の意味は「銃弾」だからです。

まさしく「撃ち抜いて赤く染まった弾丸」を思い起こさせると思いませんか?