相手に愛してもらいたい。

そのために必要なのは、相手の思い通りの人になることです。

相手の望むような行動や言葉を演じていれば相手に好かれていくのは間違いないでしょう。

愛してもらうために、余分な感情は不要だと。

しかし余分な感情を押し殺し、理想の男を演じることは不可能なのです。

どうしても自分の気持ちが出てきてしまいます。

愛が昂った時、愛が少し冷めている時、イライラしている時、寂しい時。

人はいろいろな感情に支配され、動かされているのです。

人間らしさ

人間は感情があるからこそ人間らしくあるといっているのではないでしょうか。

不器用くらいが人間らしくて良いのです。

なんでも思い通りにいかないから人生は面白く、そしてワクワクするのだといっているのです。

他人に左右されるだけの人生ではなく自分の意思を尊重させる。

それがいくら不完全な感情でも、愛されることがなくても、良いのです。

それこそが人間らしさで人生の醍醐味であるのだから。

この歌詞からは上手くいかない葛藤の中にも、どこか自信を感じることができるのです。

好きという気持ちが消せない辛さ

主人公の心の中

二人はそれぞれ違う方角へ
歩みを止めずに進んで行くよ
それでも、それでも僕は駄目みたい
空っぽの胸の中で

出典: アオキハルへ/作詞:樋口侑希 作曲:樋口侑希

主人公と相手の関係は一緒に過ごしていた日々から変化していきます。

別々の道を歩き出すことを決意し、2人の道が重なり合うことはなくなってしまうのです。

お互い違う道を歩き出すのは希望に満ちたように感じます。

しかし主人公は違うのです。

違う道を歩むことになってしまったことで心にダメージを負ってしまっています。

別れた後の、やるせない後悔と失望感

今までの楽しい思い出を振り返る度に涙が溢れ、辛い感情が押し寄せてくるのです。

そしてそれ以外のことが考えられなくなってしまう。

心の中には何も無くなってしまうのです。

失恋した人なら誰もが共感してしまう

主人公はそれほどまでに相手のことが好きだったのでしょう。

心の中に満たされていたのは君という存在。

何をしている時も君のことを考え、君のことを想っていた。

主人公の心の中は君で一杯だったのです。それが一瞬で無くなってしまった。

生きる活力を失い、脱力してしまう気持ちには共感する人も多いのではないでしょうか。

好きだったからこそ、想いを引きずってしまう。

失恋をしたことがある人なら、ついつい感情移入してしまうような歌詞がここには綴られていたのです。

失恋間際の君へのメッセージ

最後の一つ手前二番目の日にね
願いが叶うから少し試しみてはいかが?

出典: アオキハルへ/作詞:樋口侑希 作曲:樋口侑希

最初ではなく2番目に戻るといっていた理由。

それは主人公ではなく、聴いているリスナーに向けたメッセージなのではないでしょうか。

今まさしくカップル間で問題が発生し、別れそうになってしまっている人。

もしそのまま2人の関係を終わらせてしまったら、もう戻ることはできないかも知れないのです。

そして失恋という感情は自分にも大きくダメージを与えてしまいます。

本当は別れたくはないけれど、その時の感情に身を任せてしまい別れを切り出そうとしている。

そこで別れを切り出すことをもう1度よく考えてほしい。

好きならば、愛しているならばまだやり直せるかも知れないのです。

最期の日になりうる1日前に戻るのは別れを切り出させないため

別れ話にもなるほどの大きな山を乗り越えることができたなら2人はもっと仲良くなれるのではないでしょうか。

最期の決定打さえ言わなければ何度だってやり直せるのです。

WOMCADOLE【アオキハルヘ】の歌詞解説〜まとめ〜

この曲に込めた想い

WOMCADOLE【アオキハルヘ】歌詞の意味解説!最期に何が待つ?消えゆくものと僕らの関係性を紐解くの画像

男女の失恋を描いたこの楽曲

歌詞の内容は失恋した時の辛さや、それまでの過程が描かれていました。

そして本当に伝えたかったこと。

それは失恋で受けるダメージの計り知れなさと些細な気づきで未来は変えられるということです。

失恋をした時には後悔することの方が多いでしょう。

私がもっとこうしていれば良かった。僕があんなことを言わなければ良かった。

自分の間違いには、後から気づくことの方が多いのです。

ですが後から気づいたとしても本当に戻ることはできません。

しかし今のあなたの考えをもう1度考え直して間違いに気づき行動することができたなら。

自分の未来が、行動する前の未来とは変わっていくかも知れないのです。

この曲から伝わること。

それは共感できる歌詞と同じ過ちを踏んで欲しくないWOMCADOLEなりのメッセージだったのかも知れません。

最後に