実力派インディーズバンド「WOMCADOLE」
2011年の結成から現在に至るまで幾度となくヒットを飛ばしているWOMCADOLE(ウォンカドーレ)。
驚くべきことに、彼らはまだメジャーデビューに至っていません。
音楽性においてメジャーとインディーズに垣根はない。
彼らの楽曲を聴いたリスナーの誰もがこう思うのではないでしょうか。
2ndシングル『ライター』リリース!
2018年11月28日リリースの2ndシングル『ライター』。
ライブDVD付き初回限定盤と通常版の2形態で発売されます。
CDジャケットはそれぞれ異なっており、ブックレット内の写真も全て違うものなのだとか。
2名のライブカメラマンによる2種類のブックレットとなれば、どちらも入手したくなりますね。
リリース詳細につきましてはWOMCADOLE公式サイトをご覧ください。
WOMCADOLE公式サイト。新着NEWS、ライブ情報、ディスコグラフィーなど。
『ライター』のMV
今回ご紹介する『ライター』のMVは、WOMCADOLEの激しい演奏シーンからスタートします。
ディレクターは、『アオキハル』を始めWOMCADOLEの5曲のMV制作を手がけた脇坂侑希氏。
一人のボクサーにスポットを当てた映像作品になっています。
MVに込められた意味とは
演奏シーンとトレーニングをするボクサーのシーンが交互に挿入されています。
黒いジャケットを羽織り、耳からは白いイヤホンのコード。
黙々とワークアウトを行うボクサーは、体を動かしているにもかかわらず「静」のイメージです。
シルエットのように暗く映し出される場面が多いように感じます。
それに対して常に「動」を感じさせるのがWOMCADOLEの演奏シーンです。
彼らの後方上部にはスポットライトがあり、強い光が差しています。
しかしシルエットにはならず、彼らの姿や表情は鮮明ではないにしてもおおよそ読み取ることが可能です。
このように、静と動、光と影といった対照的な映像が行き来しています。
勝利のための孤独
MVに登場するボクサーは、常に一人です。
屋外のワークアウトはランニングや縄跳びなど個人のペースで行うものですので、一人のほうが都合がいいのかもしれません。
しかし、ジム内に入ってからも一人きり。指導者の姿はありません。
ジムの中にいるのは彼一人だけなのです。
そのため、初めはシャドウ、そしてサンドバッグと向き合っています。スパーリングの相手はいません。
ふと顔を上げた彼の目の前にあったのは、鏡に映った自分の姿でした。
つまり「味方も敵も自分だけ」ということではないでしょうか。
勝利を手に入れるため、自分を厳しく指導し律するのは自分しかいません。
律するには、弱い自分に勝たなくてはなりません。
それを「孤独」な映像で表現しているのだと推測しました。
一筋の光は平等に降り注ぐ
孤独な存在として描かれているボクサーとは対照的に、WOMCADOLEは常にバンド編成です。
しかし何もかもが対照的というわけではありません。
WOMCADOLEにもボクサーにも、常に一つのライトが向いています。
ジムとWOMCADOLEがいる部屋は黒一辺倒。これも共通点かもしれません。
そんな黒い室内で唯一の光は、彼らの希望を表現しているのだと推測しました。
どんなに孤独になっても勝ちたいという思いがあればその光は潰えず、彼の足元を照らしてくれるのでしょう。