宇多田ヒカル
1983年に父・宇多田照實と母・藤圭子の子どもとしてアメリカで誕生。
1998年に高い音楽性と強烈な歌唱力、魅力的な歌詞で鮮烈にデビューし、社会現象を起こす存在に。
2003年に写真家・映画監督となった紀里谷和明と結婚、2007年に離婚しました。
2013年に母親・藤圭子が死去。 2014年にイタリア人男性と再婚。
2015年に第一子を出産しています。
彼女の人生上の出来事は宇多田の歌詞に強く影響を与えていると推察されます。
宇多田ヒカル2018年版TOP10
2018年までにリリースされた宇多田ヒカルの曲をTOP10形式で紹介します。
track#10 デビューシングル「Automatic」
嫌なことがあった日も
君に会うと全部フッ飛んじゃうよ
君に会えない my rainy days
声を聞けば自動的に
Sun will shine
It's automatic
側にいるだけで その目に見つめられるだけで
ドキドキ止まらない Noとは言えない
出典: Automatic/作詞:宇多田ヒカル 作曲:宇多田ヒカル
1998年12月9日にリリースされた宇多田ヒカルのデビューシングルです。
まるで海外の歌姫のような歌唱力と、これまでの日本の邦楽にはなかった歌のリズム感、曲のインパクトが特徴で、宇多田ヒカルという存在を知らしめた名曲。
君に会えば嫌なことも消えて、君に会えないと心の中が雨の日々と歌う。
日本的な恋と天気の精神的な関係性を歌いながら、automaticという機械的な表現で若き女性の恋心を歌った歌詞に才能があらわれています。
track#9 何を秘密にしているのか?「Can You Keep A Secret?」
ここからずっと送ってる暗号を
君はまだ解読できてない Come on
伝えようやめようこのまま隠そう
逃げ切れなくなるまで
信じようだめだよ
まだ疑えそうだもの
近づきたいよ君の理想に
おとなしくなれない
Can you keep a secret?
出典: Can you keep a seacret?/作詞:宇多田ヒカル 作曲:宇多田ヒカル
宇多田ヒカルの7thシングルです。2001年2月16日にリリースされました。
完全に海外の女性ボーカルと遜色のない曲のクオリティと恋に揺らぐ女性の気持ちが高いレベルで融合した曲。
自分の恋心を伝えている暗号を、解読できていないと、恋心を暗号に喩える歌詞の現代性に目新しさを感じます。
君の理想に近づきたいという気持ちと、自分自身をおさえられないという相反する恋心を表現しながら、恋の秘密について問いかけるタイトルも意味深です。
track#8 忍び寄る悲しみ「誰かの願いが叶うころ」
小さなことで大事なものを失った
冷たい指輪が私に光ってみせた
「今さえあればいい」と言ったけど そうじゃなかった
あなたへ続くドアが音も無く消えた
あなたの幸せ願うほど わがままが増えてくよ
それでもあなたを引き止めたい いつだってそう
誰かの願いが叶うころ あの子が泣いてるよ
そのまま扉の音は鳴らない
出典: 誰かの願いが叶うころ/作詞:宇多田ヒカル 作曲:宇多田ヒカル
2004年4月21日にリリースされた宇多田ヒカルの13thシングル。
"冷たい指輪"という言葉が結婚生活の破綻を感じさせる悲しい歌。
泣いている"あの子"とは誰なのか?
恋や愛というものを信じている小さかった自分が、実際の目の前の悲劇の中で悲しんでいる様子がみてとれ、思わず辛くなります。
しかしそのぶん、音楽は言葉とともに力を持っているように感じられます。