永遠の名曲「逢いたくてしかたない」
デビューから47年経つ今も、圧倒的な存在感をもって日本の音楽シーンに君臨する郷ひろみ。
彼の67枚目のシングル「逢いたくてしかたない」は、1995年4月21日にリリースされました。
朝日生命のCMソングとして使用されたのを覚えている方もいることでしょう。
独特の甘いボイスで、切なくそして情熱的に歌い上げる歌詞とメロディに、どれほど多くの人が涙したことか。
今回はこの名曲「逢いたくてしかたない」について、徹底的に分析してみましょう!
バラード3部作の最終曲
「逢いたくてしかたない」リリースの2年前、そして1年前に発表された2曲のバラード。
これらと合わせて3曲が「郷ひろみバラード3部作」と呼ばれています。
「逢いたくてしかたない」は、その最後を締めくくるのにふさわしい楽曲といえるでしょう。
前2曲は片思いの辛さ、この「逢いたくてしかたない」は別れた後の心を歌ったものなのです。
この3曲に共通するのは、単にバラードという曲調だけではありません。
相手を想う気持ちゆえの辛さ、それを相手のせいにしたくなる自分の弱さを正面から見つめる視線。
そういったものが、シチュエーションを変えながらも伝わってくるという点でしょう。
「逢いたくてしかたない」では、一度は愛し合った相手を失った分、喪失感の大きさに打ちのめされます。
しかもその原因は、どうも自分側にあるようです…。
3部作それぞれの概要
3曲それぞれについて、ここで簡単にご紹介しておきますね。
1. 僕がどんなに君を好きか、君は知らない
作詞:芹沢類 作曲:楠瀬誠志郎 編曲:山本健司
作曲者の楠瀬誠志郎が、歌詞を少し変えてセルフカバーしたものも大ヒットしました。
こちらの画像は郷ひろみではなく、楠瀬誠志郎のシングルCDです。
少しだけ駄々っ子な男性の片思いかな? という印象を受ける歌詞に、思わず胸キュン。
その分、相手に対する気持ちのストレートさが伝わってきて、筆者も大好きな曲です。
2. 言えないよ
1994年5月1日、66枚目のシングルとして発売。
作詞:康珍化 作曲:都志見隆 編曲:山本健司
こちらは「すごく良い人」と呼ばれるタイプの男性の片思いを想像させる歌詞です。
相手とはとても親しく楽しい関係を築けていて、だからこそこれ以上近づけない。
男女問わず「あるある」と深く頷いてしまうようなシチュエーションです。
3. 逢いたくてしかたない
1995年4月21日、67枚目のシングルとして発売。
作詞:松井五郎 作曲:都志見隆 編曲:山本健司
別れた後も、その面影を追い続ける男性の想いを綴った歌詞です。
愛するがゆえに違う道を歩むことになった二人。それも男性側から別れを告げた様子。
二人の間に、一体何があったのでしょうか?
熱い想いが胸に迫る!
まずは動画で「逢いたくてしかたない」を聴いてみましょう!
美しいピアノの音色から始まるイントロ、それに続いて映し出されるスクリーンの郷ひろみ。
楽器が次々と加わり盛り上がっていくなか、ライトアップされた彼本人が軽く汗をぬぐい、歌い始めます。
そんな姿も、歌詞で描かれた熱情を彷彿とさせるのではないでしょうか。