いま人気急上昇中!Eveさんの新曲「トーキョーゲットー」
歌うだけでなく、楽曲制作も行うシンガーソングライターとして今ネット界隈を中心に大注目されています。
「歌ってみた動画」をよく観ている人であれば、Eveさんの曲を一度は聴いたことがあるのではないでしょうか。
Eveさんの楽曲で有名なものといえば「ナンセンス文学」や「ドラマツルギー」「アウトサイダー」などです。
過去に発表した楽曲はどれも高い再生回数を誇っており、有名な歌い手さんたちからもリスペクトされています。
そんな注目のルーキーであるEveさんが新曲「トーキョーゲットー」をネット上で公開しました。
中毒性のあるリズムや一度見たら印象に深く残るような独特のMVは、すでに大きな話題となっています。
独特な世界観に引き込まれるMVは必見!
MVを制作したのはWabokuさん
見る者を惹きつける「トーキョーゲットー」のMV。
そのMVを制作したのは、ハイセンスな動画を作ることで知られている動画師のWabokuさんです。
WabokuさんといえばEveさんが以前発表した楽曲「お気に召すまま」でも動画制作を担当しています。
今回再びタッグを組んだということで、とても注目されているんです。
「トーキョーゲットー」のMVでは、主人公である青年を中心にダークで不思議なストーリーを繰り広げていきます。
舞台は2020年。未来の世界です。
主人公の青年は、怪物のような不思議な生き物に常に見張られた環境の中で生活しています。
そんな青年はある時、一人の少女に出会うのです。
そして、青年が少女を追いかけるような描写などが入ります。
どうやら、青年は少女に惹かれているようです。
MVの後半では、怪物が青年を追い詰めようとする描写が入ります。
その怪物から必死に逃れようとする青年でしたが、最終的には少女の目の前で怪物に食べられてしまうのです。
食べられた青年はゴミ箱へと捨てられ、そのゴミ箱の中身を見つめる謎の人物が最後にチラッと登場。
そこでMVは幕を閉じるのです。
かなり抽象的で曖昧な描写が多いMVですが、とても芸術的な映像作品となっています。
後述する歌詞の意味とリンクしたMVになっているため、ぜひチェックしてみてください。

「トーキョーゲットー」のテーマは”社会への反抗心”
意味深なMVについて解説をしましたが、このMVや歌詞にはあるテーマが隠されているように感じます。
それは「社会への反抗心」です。
MVに出てくる主人公の青年は大人になることに対して反抗心を抱いています。
青年を見張ったり追いかけたりしている怪物は、社会に出ている大人の象徴です。
そして、青年が出会う少女は「子供の心」を擬人化したものでないかと捉えることができます。
大人になりたくない青年が少女に惹かれたのは「子供の心」に憧れを抱いたから。
そして、青年が怪物に食べられてしまったのは、結局社会から逃げ出すことができず飲まれてしまったから。
そのように解釈をすれば、このMVや後述する歌詞の内容も意味が通るように感じます。
きっと思春期の頃に多くの人が感じたことがあるであろう、社会への反抗心。
その気持ちをクールに歌い上げているのが「トーキョーゲットー」なのです。
タイトルの意味は?
タイトルになっている「トーキョーゲットー」。
これにもきちんとした意味が込められている可能性が高いです。
「トーキョー」は、そのままの意味で「東京」のことを指しています。
曲のテーマが「社会への反抗心」なので、社会を表すものとして都会である東京を持ってきたのではないかと推測できます。
そして「ゲットー」とは「月塔」のことを指しているのではないかという意見が多数出ていました。
MVの中に塔のようなものが出てくるシーンがあり「東京月塔」の文字も登場します。
そのため「トーキョーゲットー」=「東京月塔」ではないかといわれています。
「月塔」という単語は存在しないため、主人公の青年が住んでいる場所の地名みたいなものかもしれません。
意味深な歌詞の意味を徹底解説!
それでは次に、歌詞の意味について解釈していきます。
ただし、この曲の歌詞はMV同様、抽象的な描写が多いです。
そのため、聴く人によってさまざまな解釈ができるのではないかと思っています。
今回は筆者なりの解釈で読み進めていくため、あくまでも参考程度に見て頂ければ幸いです。
では、歌詞の内容を見てみましょう!
不自由な毎日から抜け出そうとする青年
誰でもいいや 誰でもいいから 誰かいないか
声ではないが 睨む視線が 2つと在ると思えた
これでおさらば 呪縛からさらば 夜が解けた
好奇心だった 有刺鉄線の 向こう側へと
出典: トーキョーゲットー/作詞:Eve 作曲:Eve
歌詞の冒頭では、主人公の青年が「何かに縛られて不自由をしている様子」を描いています。
「睨む視線」や「呪縛」「有刺鉄線」などといった言葉から、そのような様子を察することができますね。
「有刺鉄線の向こう側へと」とあるため、青年は束縛された状態から抜け出そうとしています。