【尾崎豊/シェリー】モデルになった女性は○○だった？！歌詞の意味を徹底解説！！

一体いつになったらこの汚れた世界から抜け出せるのか、どこに行けばいいのか。

作詞された時期は不明ですが、行き詰っている心境が伝わります。

いつなのか、どこなのかわからない。だけど、今できることは愛すべきものすべてに歌を届けることだと自分を奮い立たせる。

夢や理想とはかけ離れた世界だけど、愛情を感じられる存在がある以上立ち止まるわけにはいかないという気持ちを表現しているのではないでしょうか。

10代の若さでたくさんの大人たちと接しなければならない環境に置かれて、人との接し方がよくわからなくなっていたのかもしれません。

愛想よくはしているけど、その態度に自信が持てない状況も伝わってきます。

10代のデビュー前のライブの中でのことです。尾崎豊は観客に向かって、「俺を孤独にさせるのはお前らのその視線だ」と睨みつけるように言葉をぶつけたことがあります。

常に人に見られているがゆえに感じる孤独。多くの人に囲まれていても常に感じている孤独。

尾崎豊にしかわからない孤独があったのだと思います。

必死にもがいて疲れ果てているけどあわれみはいらない。

夢と現実のギャップに打ちのめされたけど、まだ負けてはいない。

同情は何の足しにもならない。俺は負け犬じゃない。

本当の、真実の夢のところまで歩いて行く。

泣き叫ぶように歌う尾崎豊の姿にそんな気持ちを感じます。

尾崎豊はライブで観客にたくさんの思い、いろいろな言葉を投げかけます。

10代の頃はその言葉に嘲笑が返ってくることも少なくありませんでした。

ストレートな歌詞や過激な演出のために誤解され、時には「あいつは馬鹿だ」と言われている事実に傷つけられたこともあったと思います。

たくさんの人を傷つけてきたけど恨まれているのだろうか。

そんな自分に愛される資格はあるのか。

理想的な世界ではないけど、たくさんのものを捨ててこの世界に飛び込んだことは間違っていないのか。

この道を歩いていけば真実の夢にたどりつけるのだろうか。

いつ這い上がれるか、どこに行けばいいのかわからないけど、愛すべきものすべてに歌い続ければきっとたどり着けるだろう。

優しくささやくように歌う尾崎豊の姿にいろいろな思いが交差します。

多くの人がそうであるように、尾崎豊も特別ではなく、矛盾と葛藤の世界で生きていることがよくわかります。

いかがだったでしょうか。

尾崎豊の名曲の一つ「シェリー」のモデルになった女性について。そして、歌詞の意味について徹底的に検証・解説してみました。

モデルになった女性がいたかどうかは気になるところですが、きっとこれからも真相がわかることはないでしょう。

この名曲「シェリー」は、聴く人それぞれが現在置かれている状況によって心への響き方違ってくる曲だと思います。

「シェリー」のモデルとして自分自身を投影させて聴いてみるのもこの曲の魅力を感じられる方法の一つだと思います。