あいみょん「君はロックを聴かない」とは?

「君はロックを聴かない」は、あいみょんの2017年8月2日に発売されたメジャー3作目のシングルです。

最初にお伝えしておきたいのは、甘酸っぱい、ドラマチックな歌詞からでしょうか、「君はロックを聴かない」と検索すると一番に「主題歌」と出て来ますが、別に何かの主題歌というわけではありません。

ただ、この曲が収録されているアルバム『青春のエキサイトメント』には、ドラマ『吉祥寺だけが住みたい街ですか?』オープニングテーマ曲として起用された「生きていたんだよな」や、映画恋愛奇譚集』主題歌となった「漂白」も収録されています。

今回は「君はロックを聴かない」を紹介しますが、「生きていたんだよな」の歌詞解釈が気になる方はこちらの記事をチェックしてみてください。

ドラマ主題歌でありながら、あいみょんの「生きていたんだよな」の歌詞の意味があまりに衝撃的で、賛否両論の多くの意見が飛び交いました。今回はそんな歌詞を、MV、ドラマ主題歌としてなど様々な観点から徹底解釈します。そこから見えて来た前向きな歌詞の意味とは...?

「君はロックを聴かない」も男性目線のラブソング!なぜ!?

「君はロックを聴かない」(あいみょん)の歌詞の意味とは...?!何かの主題歌?ギターコード掲載!の画像

あいみょんといえば「愛を伝えたいだとか」もそうですが、男性目線の楽曲が多いですよね。

男性目線の楽曲が多い理由は、自分が女性であることから、男性に憧れがあるからだそうです。

あいみょんといえば、好きなアーティストとしてよく挙げているのも浜田省吾スピッツ平井堅小沢健二...と男性アーティストですよね。

父親の影響だというエピソードもよく耳にしますが、そういった音楽的なルーツも彼女の歌詞の世界観に影響を与えているのでしょう。

また、隠しておけばいい気持ちを言ってしまうくらい好きな女性に対して必死になる男性の姿が好きだとか。

今回紹介する「君はロックを聴かない」も音楽好きの男性の恋愛が歌われていますが、「僕の心臓のBPMは190になったぞ」と好きな相手を前にドキドキしている姿が描かれています。

そんな男性の感情の描かれ方にも注目しながら、歌詞を見ていきましょう。

あいみょん「君はロックを聴かない」の歌詞解釈!

ここからはあいみょんの「君はロックを聴かない」の歌詞を解釈していきます。

あいみょんが紡ぐ、懐かしいような、照れくさいような、青春の音や匂いが込められた歌詞をお楽しみください。

忘れたくないあの頃の恋愛や、今好きでたまらない相手のことを思い出すかもしれません。

少し寂しそうな君を元気付けたくて、用意したサプライズ

少し寂しそうな君に
こんな歌を聴かせよう
手を叩く合図 雑なサプライズ
僕なりの精一杯

出典: 君はロックを聴かない/作詞:あいみょん 作曲:あいみょん

「少し寂しそうな君」に「こんな歌を聴かせよう」と言って出して来たのはレコードを聴く機械。

店員さんに何かを持って来てもらうように「手を叩く合図」をしたものの「雑なサプライズ」ということで今までしまいこんでいたものを自分で出して来たのでしょう。

それでも、音楽好きの「僕」としては久々のレコードはドキドキするもので、「僕なりの精一杯」なのでした。

いつにもなく真面目にレコードに針を落とした理由は...?

埃まみれドーナツ盤には
あの日の夢が踊る
真面目に針を落とす
息を止めすぎたぜ
さあ腰を下ろしてよ

出典: 君はロックを聴かない/作詞:あいみょん 作曲:あいみょん

「僕」にとっては、古びた「埃まみれ」の「ドーナツ盤には」いつも聞いていた頃の「夢が踊る 」ようで、「真面目に針を落とす」のに気づくと「息を止め」ていたのでした。

「君」もそんな「僕」の様子に見入っていたのでしょう。

「さあ腰を下ろしてよ」と「僕」に言われてやっと座った様子が見受けられます。

これからの歌詞でも感じることですが、どうやら「君」と、青春時代に「ロック」をレコードで聴いていた「僕」との間には音楽的なジェネレーションギャップがあるようです。

蛇足ですが、筆者と夫は14歳差あり、あいみょんとほぼ同じ年の筆者は物心つくとCDの時代で初めて買ったのも勿論CDでしたが、夫の青春時代はレコードでスタートします。

そんな風に年の差がある女の子にいつにもなく「真面目に」レコードに針を落としたように、ドキドキしながら思い出のレコードを聴かせる「僕」。

「君」がどんな反応をするか気にしながら音楽を流し始めたのでしょう。

続きが気になりますね。

自分も恋を乗り越えてきた音楽で、君にも元気になってほしくて

フツフツと鳴り出す青春の音
乾いたメロディーで踊ろうよ

君はロックなんか聴かないと思いながら
少しでも僕に近づいて欲しくて
ロックなんか聴かないと思うけれども
僕はこんな歌であんな歌で 恋を乗り越えてきた

出典: 君はロックを聴かない/作詞:あいみょん 作曲:あいみょん