明け方の東京はしらけた表情で
眠れないボクのことを見下ろしてる
出典: turn over?/作詞:桜井和寿 作曲:桜井和寿
主人公であるボクは東京に住んでいて、眠れない夜を過ごし間もなく朝を迎えようとしています。
窓から見える薄暗い風景が朝へ移り変わっていく様子と、一晩中思いを引きずったままのボク。
この2つが両極端でものすごく対照的です。
なぜ眠れないほどの夜を過ごすことになったのか、その理由は次の歌詞で少し紐解かれます。
苛立ちで迎えた今日
こんなスタートで今日を迎えてしまうのは
「誰のせいなんだ!?」って言いたくもなる
出典: turn over?/作詞:桜井和寿 作曲:桜井和寿
朝を迎えてしまい、こんな状況になってしまったことへの苛立ちが隠せていません。
恐らく、ボクは一人でいるのでしょう。
こんな状況になってしまったのは「誰が原因なんだよ⁉」といいたいのではないでしょうか。
しかし、それを言える相手は目の前にはいない状況がわかります。
ぶつける先のない苛立ちは、自分の中でしか消化できません。
それが余計に苛立ちが募る結果へとつながってしまいます。
もう一人の登場人物
ここから、主人公のボクだけでなくもう一人の登場人物「キミ」が歌詞の中に現れます。
キミへの問いかけ
キミは今どう思っているの?
すれ違いの日々を
出典: turn over?/作詞:桜井和寿 作曲:桜井和寿
すれ違いという表現から、主人公のボクとキミは恋人同士です。
ボクが眠れないほど悩んでいたのは、恋人とのすれ違い生活の日々だったんです。
すれ違い故、この状況に対するキミの思いを直接聞けずに苦しんでいるボクのつらさがよくわかります。
映画のストーリーになぞらえて
映画じゃ 躓いても立ち直っていくってストーリー
散々観たろう?だけど現実は違う
誰かしら泣いてんだよ 栄光と美談の裏で
だからさ よく考えてみて
機嫌直してよ
出典: turn over?/作詞:桜井和寿 作曲:桜井和寿
映画の世界では、成功ストーリーがよく描かれています。
そして、見ている側もそちらにばかり着目してしまいがちです。
ただ、その裏では成功できなかった敗者がいることを理解していなければなりません。
悔し涙を流している人物が必ずいるのです。
ボクはきっと、敗者の側なのでしょう。
そして、それを恋人であるキミにも知ってほしいと思っているわけです。
この歌詞からは、キミの機嫌が悪いことがわかります。
すれ違いからの喧嘩をしてしまったのかもしれません。
このままではいけないと思ったのか、これまで苛立っていたボクの気持ちも少し穏やかになってきます。
それがわかるのが、この部分の歌詞の最後の部分。
「機嫌を直してほしい」と恋人へ優しく語りかけている言葉からわかります。
ボクの気持ちの移り変わり
ここから2番になり、ボクの気持ちにも少しずつ変化が見られます。