感情はあなたのもの
喜びも嘘も涙も
あなたが育てた魔法だ
言葉はいらない
出典: Carol/作詞者:須田景凪 作曲:須田景凪
感情というものは人から与えられるものではありません。
いろんなことを経験し、いろんなことを感じることで生まれてくるものです。
噓や涙も、自分を守るために作り出したものでしょう。
感情は自分のために作られたものだから、それを表現する必要はない。
そんな想いがこの歌詞には込められているのでしょう。
後悔も大事なこと
後悔に溺れても
あなたがあなたでいられるように
傷跡も隠さずに
朝の光に謳いたい
出典: Carol/作詞者:須田景凪 作曲:須田景凪
この歌詞からは、大切な人を傷つけたくないという優しさを感じます。
自分が後悔することになっても、大切な人が傷つかないならそれでいいと考えているのです。
幼少期の子供は何も考えていないようで、一生懸命に相手のことも考えています。
幼少期の須田景凪も、母親を傷つけないように自分の気持ちに噓をついたことがあるのでしょう。
その時に後悔をしたのかもしれません。
でも大人になり、間違いではなかったと自分を肯定できるようになったのではないでしょうか。
3番の歌詞は誰目線?
1番と2番の歌詞は主人公の目線で書かれていましたが、3番の歌詞は違います。
歌詞の2行目と3行目を見ると、第三者の目線で語り掛けているように感じることができます。
この歌詞は、誰目線で書かれているのでしょうか。
母親目線
3番の歌詞は、須田景凪の母親の目線で書かれたのかもしれません。
母親に心配をかけないように噓をついていても、お見通しだったのでしょう。
でも、母親は何も言わず騙されたふりをしていたのです。
今は辛くても、いずれは自分のプラスになっていくことが分かっているからです。
須田景凪の場合は母親でしたが、自分のことを見守ってくれる人は必ずいます。
3番の歌詞ではそのことを伝えたかったのでしょう。
優しく見守ってくれる母親
上手に笑えず眠った夜も
あまりにぎこちない 声の揺れも
形にならない この心も
それでいいんだと
出典: Carol/作詞者:須田景凪 作曲:須田景凪
この歌詞からは、母親が優しく見守っている様子が分かります。
母親を傷つけないように無理して笑ったり、噓をついたり。
本人はきちんとごまかせたと思っていても、母親の目はごまかせません。
いつもより笑顔がぎこちない、声が震えている、そんな些細な事も見逃さないのです。
しかし無理に追求しようとはしません。
自分の気持ちをうまく表現できないなら、今はそれでもいいと思っているからです。
ゆっくりと自分の気持ちに向き合って欲しい、母親はそう考えているのでしょう。
母親にとって子供はいつまでも子供のままです。
大人になり自分の感情をコントロールできるようになっても、母親はずっと見守っているでしょう。
讃美歌をイメージ
「Carol」という言葉は讃美歌のことを表しています。
須田景凪はなぜ、この楽曲に讃美歌を意味する「Carol」と付けたのでしょうか。