ひたすらパクチーを食べるという1人ごはんの日常が浮かび上がります。
出だし部分の歌詞は特に意味を解釈する必要はないでしょう。
ひたすらパクチーとぱくぱくを並べているだけですが、これがまたクセになる!
これほどまでに深みの感じられる「パクチー」は他にはないでしょう。笑
いや本当に、宇多田ヒカルの深い声で歌われると、軽い感じではなくてとっても深い感じが伝わってくるのです。
でもやっぱり、このうえないパクチー愛が感じられる歌詞に二ヤリと笑いがこみ上げてきます。
パクチーって、本当にとっつきにくい香りがするけれど、一度ハマってしまうとないと物足りなくなってしまう不思議な野菜ですね。
日本でもハマってしまう人続出中。
不思議と「パクチー」と「パクチーの唄」からは同じものを感じられるのです。
リラックスできる存在
君のこと 嫌いになんてなれないよ
悪口を言われたって 知らん顔
夏の庭で リサイタル始まるよ
今日はお日様の誕生日かも
カレーを作って「おめでとう」
出典: パクチーの唄/作詞:宇多田ヒカル 作曲:宇多田ヒカル
ようやく意味のある言葉が並ぶ部分に入り、宇多田ヒカルのパクチーへの感情が伝わってきます。
パクチー嫌いの人はたくさんいますが、悪く言われたからといってパクチーが好きな気持ちは変わりません。
それは人に対しても同じこと。パクチーのようにクセのある人でも同じことが当てはまるといえそうです。
パクチーは宇多田ヒカルにとってゆったりとしていてリラックスできる存在なのでしょう。
いや、宇多田ヒカルはパクチーを食べている時間がゆったりしていて大好きなのではないでしょうか?
そんなパクチーへの想いがひしひしと伝わってくる歌詞と曲が素敵で、ゆったりと酔いしれることができます。
もう一度クセになる歌詞が続く
そしてもう一度たたみかけるように歌い出しのキャッチ―な歌詞が続きます。
「これだけ言われると、パクチー嫌いでも少し食べてみようかなと思う」とニュース番組でハリセンボンの春名が言っていましたが、とてもよく分かります。笑
確かに、パクチーへの愛をこれだけ並べられたらパクチーっていいもんなのかな?と感じずにはいられません。
パクチーをぱくぱく食べる宇多田ヒカルの光景がありありとイメージでき、微笑ましくなります。
植物への思いやりを唄う
緑色 嘘が下手で 優しいの
どんより雨の日だって必要と
教わったね 学びて時に之を習う
今日はうちにおいでよ
泣いたらとても
お腹がすいたと気付くよ
出典: パクチーの唄/作詞:宇多田ヒカル 作曲:宇多田ヒカル
ここは植物への思いやりが感じられる部分です。
植物は本当に素直でやさしく、雨が降らなかったり水やりを忘れたりするとすぐに元気をなくしてしまいます。
そんな植物に雨の日が必要だという大切だということを教わったようです。
植物も人間も同じ。雨の日=嫌なできごとのある日は必要なのです。
雨が降らないと枯れてしまう植物と同じように、人間の心も何も起こらない日々が続くと枯れてしまいます。
嫌なできごとは元気の源。
そんなときには雨のように涙を流すことが必要だということも教えてくれます。
そして最後には、お腹がすいてパクチーを食べるという風につながります。
泣いている最中は人はお腹が空いていることも忘れてしまうもの。
もしかしたら宇多田ヒカルも泣き終ってふとお腹が空いたと感じたときに、パクチーをぱくぱく食べた経験があるのかもしれない……などと余計な想像が膨らみます。
植物から何かを教わり、最後には植物を食べて空腹を満たす。やっぱり深い~と感動してしまいます!
今回歌詞を解釈してみて、「パクチーの唄」がただの笑える歌ではないことが分かりました。
コラボカフェでパクチーのメニュー提供♡
パクチーノが衝撃的
宇多田ヒカルのパクチー愛が爆発しています。
アルバム「初恋」の発売記念として、Tasty Cafeというカフェと宇多田ヒカルがコラボしてパクチーの入りのメニューを提供しているそうです。
パクチーパウダーにパクチーシロップ、一体どんな味がするのでしょうか?
作り方の動画も配信しています。
冒頭で「宇多田ヒカルではありません。」と言っていますが、宇多田ヒカルですよね?
声は完全に宇多田ヒカルで、その後「私が……」と続けているのでほぼ間違いなく宇多田ヒカルでしょう。
なんとも不思議な雰囲気に溢れた「パクチーノ」。カプチーノにパクチーをプラスしたもの!?
興味のある人は東京にあるコラボカフェで是非試してみてくださいね♪
初恋には神曲満載♪
独特の切なさが魅力の宇多田ヒカル
自分に正直であり続けることを考えながら作詞作曲してきた宇多田ヒカル。
彼女の内側から湧き出るような感情には強く心を揺さぶられてしまいます。
「パクチーの唄」は少しマニアックな歌でしたが、それでも宇多田ヒカル独特の切なさは感じられます。
アルバム「初恋」には宇多田ヒカルの現在の感情がたっぷりと詰まっています。
幼い頃から日本やアメリカなどを転々としてきた宇多田ヒカル。
いつも自分の居場所がないと感じていたようです。
だからこそ彼女の作る曲にはどれも切なさが漂っているのかもしれません。
「初恋」に収録されている曲も哀愁のある美しい曲ばかりなので聴いてみてくださいね。