いらすとやとのコラボ楽曲

デビュー以降様々な新しいことにチャレンジし続けている、金爆ことゴールデンボンバー。
その中でも未発売曲となっている「バブルはよかった」のMVは、今までよりも斜め上の発想で作られています。
楽曲はさることながら、MVで使用されている素材はいらすとやさんの全面協力。
「仮MV」では鬼龍院翔さん本人以外の素材は全ていらすとやさんの素材のみという斬新な手法を使って制作。
さらに、「100%いらすとやバージョン」では、いらすとやさんが作成したゴールデンボンバーの面々が登場。
このバージョンでは文字通り100%いらすとやさんの素材しか使用せず、リアルな金爆の面々は一切登場しません。
また、MVの編集はメンバーである喜矢武豊さんが全て担当するという、まさに常識破れの方法を採用しています。
今回は、そんな風変りなMVが特徴の「バブルはよかった」の歌詞を解釈。
重苦しい空気が蔓延る日常からの現実逃避や、バブル期では当たり前だった光景を謳う世界観を深読みします。
バブル期の人々の大衆行動
バブル期の人々の姿
人を掻き分けて声をかけた
真夏のマーメイドガール
気まぐれに移るその表情が
ジゴロの視線束ねて
出典: バブルはよかった/作詞:鬼龍院翔 作曲:鬼龍院翔
タイトルにもあるように、楽曲の世界観はバブル絶頂期の時代。
1980年代後半から1990年代前半にかけて、日本では空前の好景気が訪れていました。
国民感情もとても前向きだった人が多く、誰もがその楽しさを享受していた時代でした。
ちょうどディスコが大流行した時代でもあり、その象徴的な存在だったのが、「ジュリアナ東京」。
この頃は特に派手な格好をする女性も急増しており、連日のように多くの男女で賑わうような場所でした。
その中でも多くの男性の視線を釘づけにしている1人の女性を見つけた、1人の男性の物語だと考えられます。
輝かせるもの
そっと漂う甘いコロン
耳で踊る菱形のイヤリング
その全て何もかもがおまえを輝かせる
出典: バブルはよかった/作詞:鬼龍院翔 作曲:鬼龍院翔
コロンやイヤリングはもちろん、その女性の纏っているもの全てが女性の魅力を引き立てています。
バブル絶頂期は特に国内での経済も好景気だったため、お金に困らないような生活をしていた人が多数。
そのためか、派手な装飾品を身に着ける人が多く、また、そのような女性が好まれる傾向も強かった時代。
男性から見ればそのような女性は自信満々に見えることが多く、文字通り「輝いて」いたのかもしれません。
今ではそのような女性も少なくなってきていますが、この当時の時代背景を書いている部分と考えられます。
バブル期の象徴的なお酒
揺れる灯りを be all right
零れたペリニヨン secret the night
乱れたルージュの miss moonlight
さあ僕の腕の中へ
出典: バブルはよかった/作詞:鬼龍院翔 作曲:鬼龍院翔
歌詞に出てくる「ペリニヨン」とは、「ドン・ペリニヨン」というお酒のこと。
いわゆる「ドンペリ」と呼ばれるお酒で、今でもキャバクラ等で飲まれることの多い高級なお酒です。
バブル期では高級なお酒が大流行し、ディスコではドンペリを飲むのが日常。
また、ルージュが乱れても気にしないで音楽に合わせて踊るという人がたくさんいました。
このような行動はまさにバブル期の象徴的な大衆行動だったのです。
時代が進むにつれて、ドンペリは一般大衆が日常的に飲むようなお酒ではなくなりました。
しかし、これを日常的に飲んでいた=国民がお金を持っていたという国民生活の情景が目に浮かびます。
バブル期だからできたこと
バブル期の象徴・ウォーターフロント
Mysteryおいでよ side seat
二人眺めよう Waterfront
出典: バブルはよかった/作詞:鬼龍院翔 作曲:鬼龍院翔