宝石の名前がタイトルになった「フローライト」
米津玄師の「フローライト」は、宝石の名前が曲名になっています。
独特の世界観を持つ米津玄師の曲の中では、こういったタイトルは珍しい方ではないでしょうか。
収録されているアルバムはどれ?
3枚目のアルバム「Bremen」
「Bremen」は米津玄師の3枚目のオリジナルアルバムです。
2015年10月にリリースされ、前作のアルバム「YANKEE」に続き米津玄師ワールドが詰め込まれた作品となっています。
4枚目のシングル「アンビリーバーズ」や、3枚目のシングルでCMソングにもなった「Flowerwall」などの有名曲に加え、「フローライト」や「ミラージュソング」を合わせた14曲を収録。
01 アンビリーバーズ
02 フローライト
03 再上映
04 Flowerwall
05 あたしはゆうれい
06 ウィルオウィスプ
07 Undercover
08 Neon Sign
09 メトロノーム
10 雨の街路に夜光蟲
11 シンデレラグレイ
12 ミラージュソング
13 ホープランド
14 Blue Jasmine
出典: https://www.amazon.co.jp/Bremen-%E7%B1%B3%E6%B4%A5%E7%8E%84%E5%B8%AB/dp/B014KUVTG4/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1510406795&sr=8-1&keywords=Bremen
アルバムに収録されている曲で、MVが公開されているのは全部で4曲です。
- 「フローライト」
- 「メトロノーム」
- 「Flowerwall」
- 「アンビリーバーズ」
米津玄師の曲はもちろん全て良い曲なのですが、MVがあることでその曲の世界観や魅力をより深く掘り下げることができます。
今回紹介する「フローライト」も、歌詞だけでなくMVを合わせて見ることで、歌詞の意味を様々な方向から解釈することができるようになるのでオススメです。
MVはどこで見られる?
幻想的でどこか懐かしさを感じるMV
MVでは映画のような少しくすんだ画面が印象的です。
主人公である幼い男の子と女の子は、遊びに行った先で赤い化物と米津玄師に出会います。
少しおびえる男の子をよそに、女の子は赤い化物へと歩み寄っていきます。女の子の方が好奇心が強いようですね。
赤い化物は歩み寄ってきてくれた女の子に石を渡します。正式には口のような場所から吐き出しているんですけどね。
その石をもらったあと、子供たちは赤い化物と米津玄師と一緒に遊んでいます。
石を渡すことが、友達になったという証なのでしょうか。
赤い化物を先頭にみんなで行進している姿は、とても微笑ましく見えます。
サビで米津玄師が歌っている近くでうろうろしている赤い化物を見ていると、なんだかだんだんかわいく見えてきます。
初見ではインパクトがあるのに、いつの間にかマスコットキャラクターに見えてくるから、米津玄師ワールドは不思議です。
しかしながらサビの部分は、なかなかのシュールさがありますね。
画がほとんど米津玄師と赤い化物、そして周りを飛ぶシャボン玉だけなので、何とも言えない雰囲気に。
このMVの中でも一番印象的なシーンになっているのではないでしょうか。
最終的に赤い化物と子供たちは仲良くなるのですが、最後の場に米津玄師はいません。
渡された石を大切に持っている女の子、赤い化物、最後にいなくなった米津玄師、少し弱気な男の子。
この登場人物を踏まえて、次は歌詞を紐解いていきましょう。
「フローライト」の歌詞を紐解く
フローライトという宝石
まず始めに、フローライトという宝石について少し書いておきます。
フローライトはグリーンやブルー、パープルなどの単色や、色がグラデーションになっている宝石です。
色彩のバリエーションが広く、同じ柄のフローライトは存在しないと言われるほど。幻想的な見た目をしていますね。
フローライトには、凝り固まった思考を開放する、解き放つといった意味があると言われています。
自由で開放的な発想ができるようになる、という意味も込めて、天才の石と呼ばれることもあるそう。
このフローライトの情報も踏まえて、歌詞を詳しく見ていきましょう。