鬼束ちひろのポピュラリティーを世に知らしめた1曲「Sign」

【Sign/鬼束ちひろ】歌詞の意味&コードを解説!男の子目線で恋心を歌ってみよう♪全収録アルバム紹介の画像

鬼束ちひろと言うと、そこまで音楽に関心のない一般的な層から、コアな音楽ファンまで幅広く愛されている印象がありますね。

類を見ない異彩を放ちつつも、一般のリスナーも突き放さないポピュラリティーも持っているのが彼女の特徴。

彼女のイメージからすると、それは意図したものではないように感じます。

感情の赴くままに書いた楽曲が、狙わずして多くの人の心を動かしているといった感じでしょうか。

今回紹介するのはそんな彼女のポピュラリティーを世に知らしめることとなった1曲。

2003年5月21日にリリースされた7枚目のシングル「Sign」です。

この曲のリリース以来、彼女のメディアへの進出は一気に加速します。

本曲のリリースにより、鬼束はフジテレビ系『めざましテレビ』、『FNS25時間テレビ』、『笑っていいとも!』などといった情報番組からバラエティ番組まで、音楽番組以外の多くのメディアにも登場することとなった。

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/Sign_(鬼束ちひろの曲)

これは独自の世界観で音楽ファンを魅了していた彼女が、国民的アーティストとしての側面を手に入れた瞬間です。

多くの人に支持されたこの楽曲がどんな魅力を持っているのか。一体何を歌ったものなのか。

記事を通して詳細に紐解いていくこととしましょう。

ベストアルバムを総なめ

鬼束ちひろはこれまでに4枚のベストアルバムをリリースしています。

どうしてここでベストアルバムの話が出てくるのかというと、なんとその全てに「Sign」が収録されているからです。

彼女にとってこの楽曲がどれほど重要だったかをこの事実が物語っていますね。

ここで少し、作品ごとの特徴を紹介しておきましょう。

the ultimate collection

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1枚目は2004年12月1日にリリースされた「the ultimate collection」。

この年に自身初のベストアルバムがリリースされたことも、鬼束ちひろが一般層に浸透してきた時期だということを物語ります。

収録曲は全15曲で「流星群」「眩暈」「月光」と言った名曲を数多く収録。

「Sign」もアルバムの最後を締めくくる1曲としてその役割を発揮しています。

SINGLES 2000-2003

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2枚目は2005年9月7日にリリースされた「SINGLES 2000-2003」。

なんと1年も間を開けずにベストアルバムのリリースが行われているのです。

「Sign」リリースぐらいの時期から、相当に巷の鬼束ちひろ熱が加速していたことを思い知らされますね。

このアルバムには自身の楽曲の他、松任谷由美のトリビュート盤で披露した「守ってあげたい」のカバーなども収録。

ベストアルバムとは言っても、いつもと違った彼女の側面も味わえる作品となっていますよ。

ONE OF PILLARS~BEST OF CHIHIRO ONITSUKA 2000-2010~

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そして3枚目は2010年4月28日リリースの「ONE OF PILLARS~BEST OF CHIHIRO ONITSUKA 2000-2010~」。

このアルバムには前の2作と大きく異なる点が一つあります。

それは制作に鬼束ちひろ本人が関与しているということ。

そう、ベストアルバムはアーティストの意図よりも「人気曲であること」が重要視されます。

よってアーティストが制作に関わらないことも往々にしてあるのですね。

本作でしか聴けない未発表曲「惑星の森」なども収録されていることもこの作品の価値を高めています。

GOOD BYE TRAIN ~ALL TIME BEST 2000-2013~

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4枚目はジャケットの絵画が目を引く「GOOD BYE TRAIN~ALL TIME BEST 2000-2013」。

絵は19世紀のイギリスで描かれたジョージ・フレデリック・ワッツの「HOPE(希望)」という作品だとのこと。

アルバムのタイトルには「親離れした子供たち(楽曲)にさよなら」という意味が込められています。

生みの親である自分の元からリスナーの元へ旅立って行った楽曲たち。

自分の曲をリスナーにより近くに感じてもらいたいという鬼束の想いが表れていますね。

13年の軌跡を収めたその内容は2枚組の31曲とボリューム満点です。

MVを紹介