赤い公園【pray】歌詞の意味を解釈！傷を負ってまで向かう場所とは？一緒にいられない理由を深読み

まるで嘘みたいな青い空も少し黒いくらいの青い空も、どちらも綺麗に澄んだ青い空ではありません。

「嘘」とは本物ではなく偽物・作り物のように見えるという意味も含んでいます。

人は成長するとともに、無垢でも精錬潔癖でもなくなってしまうということを示唆しているのかもしれません。

そして人生には曇りの日やどしゃ降りの日だってあります。

澄み切った青空のような日々ばかりではないのです。

壁にぶつかったり躓いたりした時にふと見上げる空のことを思い出しているのでしょう。

その空は、少し黒いくらいに曇っていたり嘘みたいな青い空だったりするのかもしれません。

旅立とうとしている「君」はどんな辛いことや悲しいことがあっても負けないのかもしれません。

嘘みたいな青い空がよく似合うような、明るく屈託のない君でいて欲しいという願いもあるでしょう。

たとえ青空が夜空になっても降り注ぐ星は今日も優しくありますようにという気持ちが感じられます。

君が優しさに包まれますようにという願いも込められているのかもしれません。

「またね」ということは、再会するかもしれない希望も含んでいます。

何よりも「君」の笑顔が途絶えないこと、どこにいても美しい人生であることを祈っているのです。

この楽曲を作詞作曲した津野米咲は、もう旅立ってしまいました。

この歌詞を書いていた時、彼女は誰を思い、何を考えていたのでしょうか。

旅には出会いと別れが付き物です。

「pray」は旅のように希望に満ちた歌でありながら、わずかな痛みも含んでいます。

青春の痛みと儚さを象徴する「青い空」という言葉を含むフレーズが、憂いをもってチクリと胸に刺さるのです。

ドラマのガールズバンド「ちゃあはん」のメンバーは、やがて別れを迎えます。

それは青春の終わりでもありますが、新しい旅での人生が始まるときでもあるといえるでしょう。

メンバーが過ごした青春は華やかで楽しくて素敵な恋やドキドキする出来事がたくさんありました。

でも悩んだり苦しんだり時に涙したりと、ちょっぴり切ない胸の痛みを感じることもあったでしょう。

その経験は離れて見てみると星屑を集めた万華鏡のようにキラキラ輝いているように感じます。

しかしまっただ中にいる時は藻掻いてばかりなのです。そのことになかなか気付くことはできません。

通り過ぎた後でもう一度距離を置いて見てみると良いでしょう。

流した涙さえ、どれほど儚く美しいものだったのだろうかと懐かしく思い出されるはずです。

彼女らの成長を見守りつつ、そっと寄り添い応援するような「pray」の歌詞が胸に響きます。

人一倍繊細であっただろう津野米咲の優しいまなざしが浮かんでくるでしょう。

人生は旅そのものです。

ドラマの登場人物のごとく青春を駆け抜けてきた彼女たちの感性や心に秘めた葛藤のようなものが感じられます。

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忘れられない思いを描いた楽曲になります。

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