自分の力で作り上げた「人間」という生き物。
でも、ちょっとでも変なところがあるなら容赦なく切り捨てるという神様たちの無慈悲な残酷さが表現されています。
一般的な神様や仏様は、万人を愛する優しいイメージがありますよね。それを、真っ向から否定する攻撃的な歌詞です。
神様と仏様のケンカが面白い
ほらまた一人 膝をつき
我らに向かって必死の祈り
「神様、神様、仏様
どうかこの願いお叶えください」
出典: 実況中継/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎
世界は失敗作だから、もう壊してしまおうと決意した神様の前に、一人の女が天に向かって願いを叫びます。
混沌とする世界で、「神様、神様、仏様」と最後の叫びをあげます。
そしてここから、神様と仏様の会話がスタートします。
神「どうしよう」
仏「ちょっと待ってよ」
神「叶えちゃおう」
仏「だから待てって」
神「なんだよ口を挟むなよ関係ねーだろ」
仏「関係あんだよ」
神「なんだと?神様どうかお願いって言ってんだろが」
仏「仏様とも言ってんだろが」
神「一回だろ俺は二回だぞ」
仏「回数じゃねぇーよ!」
出典: 実況中継/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎
これは、この曲を作る時に野田洋次郎が絶対に入れようとしたシーンですね。
このセリフたちを聞いて、誰もが思ったはずです。
「神様も仏様も、器が小っちゃすぎるやろ!!」
とにかく、喧嘩の原因が馬鹿馬鹿しいくらいに小さなことなのです。
まるで子供のような感覚を持つ神様と仏様ですが、持っている力が偉大なだけに、その喧嘩は全世界を巻き込んだ大きなものに発展していきます。
力を持つものがきちんと成熟していないとどんなに悲惨なことになるのか、考えさせられますね。
RADWIMPSの動画再生ランキング
「君の名は。」関連がTOPを独占
それでは、ここで独特な歌詞が印象的なRADWIMPSの動画再生ランキングを見ていきましょう。(2017年8月現在)
第3位は彼女との運命を歌にしたバラード曲「ふたりごと」で、再生回数は32,432,160回です。
第2位は大ヒット映画「君の名は。」の挿入歌でもある「スパークル」で、再生回数は35,484,093回です。映画とコラボしたMVが注目を浴びました。
そして第1位が同じく映画「君の名は。」の主題歌を担当した「前前前世」で、再生回数は149,665,433回です。
TOP2は映画「君の名は。」関連の作品がランクインしてきました。この映画で、RADWIMPSが今までとは違うファン層を広げたことが分かりますね。
まとめ
いかがでしたか?
ライブもとてもカッコいいんです!
なんでこんな子供っぽい奴が世界を作った神様なんだろうかと考えたくなりますよね。
そんなインパクトのある設定を持ってくるのが野田洋次郎の凄いところですね。
実は、野田洋次郎の歌詞には「神様」という単語が結構出てきます。
でも、一般的に考えられる救世主の方の神様に対しては結構手厳しいんですよね。(恋人を表現する「神様」の時は美しいですが・・・)
たとえば、「地球を7日間という短い時間で作ってしまうからこんなつぎはぎだらけの世界になるんだ、僕ならもっと計画的にやる」とか「ボクが生まれる前にちゃんと作ってよ」なんて言っちゃうんです。
野田洋次郎の神様論が体感できる面白い楽曲なので、ぜひリピートして聞いてみてください。
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