反対にもしも自分が相手が楽しみにしていたプリンを食べてしまった側だとしましょう。

どうして私のプリンを食べたの?と怒られても"そんなこと知らないよ"と言い訳すると思います。

絶対にこのプリンは食べないでと言われていても、空腹状態で冷蔵庫のプリンを見たら…。

"プリン食べたい!あとでまた同じものを買っておけばいいか"と思ってしまうのかもしれません。

同居人のプリンを食べるという罪の意識よりも自分の食欲に負けてしまったのです。

それがまさかこんなにも同居人の恨みを買ってしまうとは思いもしなかったでしょう。

恨みの狭間に訪れる天使の声

また買えばいい!と言い聞かせてみるものの…

しかしたかがプリン
それはただのプリン
たかだか百円かそこらの
高くもないプリン
またいつでも食べられる
またどこでも食べられる
ごく普通のプリン ただのプリン
でも今ここには無いプリン

出典: TAVEMONO NO URAMI/作詞:大澤敦史 作曲:大澤敦史

恨みを抱きながらも冷静な気持ちは忘れていません。

今回の事例は、滅多に買えないような高価で特別なプリンを食べられた訳では無いのです。

またコンビニやスーパーに行けば簡単にこのプリンを買うことができます。

いつでも買えるものに対してこんなに怒っている自分は器が小さい人間なのかもしれない…。

食べ物への恨みを感じながらも、心のどこかではそんなことを考えてしまいます。

そうやって怒りの感情を落ち着けようと試みるのですが、現実はそう簡単にはいきません。

また買えるかもしれないけれどそういう問題ではなく、普通のプリンを今すぐに食べたかったのです。

やっぱり許せない

今欲しいプリン
耐えるのは無理
無いと余計に食べたくなるプリン
許されぬ罪
思い知れ 食べ物の恨みを

出典: TAVEMONO NO URAMI/作詞:大澤敦史 作曲:大澤敦史

一度は冷静になってみましたが、結局買えるとか買えないとかは関係ありません。

せっかくプリンを食べたい気持ちが高まっていたのに、肝心のプリンが無いのです。

気持ちはドン底に落とされているのに笑って許せるはずがありません。

もしもプリンを食べることができていたのならば、今頃幸せな気持ちになれていたのに…。

自分の代わりに美味しいものを食べて幸せな気持ちになった同居人への怒りがこみ上げてきます。

だからプリンに対する恨みがどれほど恐ろしいのか同居人に思い知らせることにしました。

食べ物の恨みは、人間関係にも影響を及ぼしてしまう恐れがあるのですね。

「TAVEMONO NO URAMI」の歌詞は共感できる部分が多いのではないでしょうか。

お気に入りのスイーツや食べられたくないものには名前を書いておいた方がいかもしれませんね。

それでも食べられてしまったら、思いっきり食べ物の恨みをぶつけてしまいましょう。

「TAVEMONO NO URAMI」のMV

海外テイストのMVだけどストーリーは食べ物の恨み

「TAVEMONO NO URAMI」にはMVが公開されています。

廃墟のようなところにポツンとある冷蔵庫…。

楽曲のテイストとダークな雰囲気の映像はとてもマッチしています。

しかしそこに登場するのはやっぱり"プリン"なのです。

MV歌詞と連動している映像となっています。

外国人の女性がプリンを食べられてしまった人を演じていました。

もう一人出てくる男性がプリンを食べてしまった犯人です。

冷蔵庫の中にプリンが無いと分かった後の女性の怒り狂った表情がとてもリアルに見えます。

これぞまさに食べ物の恨みそのものかもしれません。

MV楽曲もとてもカッコいいけれど、内容は少し面白くて魅力的です。

是非歌詞とあわせてこちらもご覧になってみてください。

最後に

打首獄門同好会【TAVEMONO NO URAMI】歌詞解説!あの恨みは恐い!あるあるが止まらない曲の画像

「TAVEMONO NO URAMI」の解説はいかがでしたか?

食べ物の恨みをテーマにした楽曲をここまで細かく表現できるのは打首しかいないと思いました。

7弦ギターと5弦ベースが奏でるラウドロックの重厚感も最高です。

歌詞とのミスマッチがもっと打首の楽曲を聴きたくなる魔術のようにも感じました。

日常的な出来事を題材とした楽曲には魅力的なものがまだまだたくさんあるのです。

その中からおすすめのものをいくつか紹介させていただきます。

私を二郎に連れてって

こちらは有名ラーメン店のラーメン二郎をモチーフにした楽曲になっています。

生活密着型ラウドロックとして身近にある様々なものをテーマにした楽曲が多い打首獄門同好会。その中から今回はあの有名ラーメン店”ラーメン二郎”をモチーフにした楽曲「私を二郎に連れてって」について解説していきます。