SHISHAMOの「量産型彼氏」ってどんな曲?

「量産型彼氏」/SHISHAMOは男のヤキモチを歌った歌詞だった!?歌詞の意味とPVが気になる!!の画像

「量産型彼氏」は2014年10月1日に発売された、SHISHAMOの2作目のシングルです。

ベースが現メンバーの松岡彩に変わってから発売した、初の楽曲

収録アルバムは「SHISHAMO2」で、6曲目に収録されています。

「量産型彼氏」のPV!見たことない人は人生損してる!?

パステルカラーの背景と女の子らしい衣装、カラフルな演出など可愛らしい要素がいっぱいの「量産型彼氏」のPV

しかし、一方で、高音質でバンドサウンドを楽しむことができるほか、使用機材や演奏中の手元を細かいところまで見ることができる玄人感のあるかっこいいPVでもあります。

歌詞は少女漫画っぽい曲でも演奏はロックというギャップのある曲も多いSHISHAMOらしいPVと言えるでしょう。

「量産型彼氏」の歌詞解釈

ここからはSHISHAMOの「量産型彼氏」の歌詞を解釈していきます。

全ての歌詞の意味を理解すると、曲名の意味がわかるので、ぜひ最後までお付き合いください。

どうして彼なの?僕と同じようなものなのに

君の彼氏は少し ほんの少しだけ僕に似てる
髪型とか声とか大体同じようなものだろ

僕でもいいんじゃないかと
むしろ僕のほうがいいんじゃないかと
だからなんだって話だけど

出典: https://twitter.com/daiti_AmPro/status/623499258394640384

「君の彼氏は少し ほんの少しだけ僕に似てる」という歌詞はわかります。

何となく自分と似た人が、片思いの相手の彼氏だったということ。ありえますよね。

その次の歌詞が衝撃的です。

髪型とか声とか大体同じという歌詞は、自分や他人のアイデンティティーを無視しすぎですよね。

つまり、似ているというよりも代替可能な存在として意識しているということなのです。

そんな風に思っている「僕」は、彼と付き合えるんだったら「僕」が彼氏でもいい、というか「僕」の方がいいんじゃない?なんて内心思っているということですね。

ちゃんと理由があって「君」だって「彼氏」を好きになったんだから同じようなとかいう言葉で片付けちゃダメでしょって思う人も多いのではないでしょうか。

しかし、実際女子でも、片思い中の相手の彼女を見て、あの子だったら私でも良くない...?とか考えてしまう人も多いのではないでしょうか?

ただ、珍しいのは男子目線でその思いを綴っていること。

続きの歌詞も見ていきましょう!

僕じゃだめな理由が聞きたいけど怖くて聞けない

僕じゃだめなのはどうしてなのかな
ほんとは理由なんて聞きたくないよ
君があの人を選んだわけは
きっとそれなりに
あるんだろうけどさぁ
君の声だけが聞きたいんだよ

出典: https://twitter.com/rck69_bot/status/835356617256230912

前の歌詞で、なぜ「君」の彼氏は「僕」ではなく彼なのか、僕の方がいいんじゃないかという心情が歌われていましたが、ここではその理由を聞きたいけど聞きたくないという葛藤が描かれています。

そして、「君」が今付き合っている人を選んだ理由を一番に考えなければいけないのに、彼と「僕」は似たようなものと思っている「僕」には、それが見えていません。

なんとなくで済ませてしまってただただ嫉妬を募らせていってしまっているということですね。

ため息をつきたくなる女子もいるかもしれませんが、恋愛とは人を盲目にさせるもので、案外人間嫉妬するとこんなものというのもあながち間違いではないのかもしれませんね。

自分の悪いところよりも彼の粗探しをしてしまう僕

二股してる様な極悪人だったらまだ良かった
どうやらそうゆうわけでもないらしいんだよ 弱ったなあ

ひどいやつならこの僕が
痛い目見せてやってその上もう君に会わせたりしないのになあ

出典: https://twitter.com/Johnny_aniota/status/675825125107732480

大好きな「君」の彼氏の座を得ている彼が悪いやつなら良かったなどと、妄想を繰り広げる「僕」。

もし彼が「君」にひどいことをするなら、懲らしめて二度と君に合わせたりしないと妄想の中ではヒーロー気取りなのがわかります。

「ドラえもん」で行くと、通常営業の時ののび太くんみたいな感じですよね。

自分ではなんの努力もしていないのに、大好きなしずかちゃんのヒーローであることを望んでいるわけです。

本当は自分の悪いところを見直して、「君」が「僕」を好きになるチャンスを伺うべきなのに、嫉妬から彼の粗探しをしている時点でダメですよね。

そんなところも「僕」になりきって歌詞を書いている宮崎朝子さんの凄さですよね。

もともと漫画家志望であったことや、実体験ではなく様々なシチュエーションを想像して歌詞を書いているからこそ生まれるキャラクターであり、歌詞なのでしょう。