TOKIO LIAR
神僕が、2017年12月22日にYouTubeにて公開したこの曲「TOKIO LIAR」。
ミニアルバム、『神様、僕は気づいてしまった』の未収録の新曲とされていました。神僕特有のダークな歌詞とポップなメロディが、やけに耳に残ります。
そして、これまでの神僕の楽曲には、必ず主人公なる登場人物が出現しています。今回の主人公は、「復讐者」。
そんな世界でどの様にして、主人公は復讐していくのか。
歌詞を掘り下げていくと、面白い物語が形成されていそうですね。
コードについて
現状、コードに関しては公式に発表されていません。
残念ですが、コード譜が発表されるのを楽しみに待ちましょう。
タイトルの意味
歌詞の解釈に入る前に、まずは舞台となる「TOKIO」を押さえておきましょう。
ここでの「TOKIO」は、「東京」という意味で構いません。日本人以外の人が東京を言う時に、言いやすい様に表記されるそうです。
そして続いて、「LIAR」。この意味は「嘘つき」という意味ですが、ここでは意訳して「偽り」としたいと思います。
繋げると、「偽りの東京」。
どういった点で、東京が偽りなのか、主人公は何故復讐をしようとしているのか。
そんなダークな世界観を、深く探っていきたいと思います!
1番の歌詞の解釈
それでは、歌詞の解釈に移っていきたいと思います。
1番:Aメロ
笑えるや 死体の山めがけて走れ
どのルールも無用 情けは無いぜ生存圏を奪え
ハレルヤ 売れ残りに権利などない
はみ出したらフィニッシュ 戻れないさ幸福券を掴め
出典: TOKIO LIAR/作詞:東野へいと 作曲:東野へいと
最初の「笑えるや」は皮肉的な主人公の笑みでしょう。
「死体の山」は、無感動に無個性に生きる人々を指していると思われます。
それらを見て、思わず主人公は皮肉気に笑っているのです。
そして、そんな無個性だらけの世界では置いてけぼりをくらってしまえば、「価値が無い」言っています。
それでも、そこから逸脱してしまえば「終わり」とも言っています。
どの様にしてこの世界を生きるかを考えなくてはならない、難しい問題なのです。
1番:Bメロ
AH 人生が終わるチャイムが鳴る
フェロウシップ チェックメイト
言いたいだけだろ正義って
そんなもん根は腐っている
出典: TOKIO LIAR/作詞:東野へいと 作曲:東野へいと
ここで、主人公が絶望してしまう出来事があったと考えられます。
「フェロウシップ」とは、共同体という意味です。ここでの共同体とは「偽りの東京」を生きる人々です。
「チェックメイト:詰み」と考えると、自分と共同体との関係が終わってしまったのでしょう。
恐らく、主人公は逸脱してしまった。
人々が信じている「根が腐った正義」を否定した為、この「偽りの東京」という世界から弾き出されてしまったのです。
1番:サビ
TOKIO LIAR この街が隅から隅まで憎い
この街が潰れる様を見たい
TOKIO LIAR これからの未来をどうとかより
これまでの復讐だとかしたい
違いないさ
出典: TOKIO LIAR/作詞:東野へいと 作曲:東野へいと
サビで、主人公は復讐を決意します。
「偽りの東京」が憎いと考える様になりました。
とにかく、何を捨ててでも復讐を果たしたいと思う様になってしまいました。
「隅から隅まで」という表記で、どれほどの憎しみかが伺えます。