2番の歌詞の解釈
2番では、この都市に飲み込まれてしまった主人公の姿が描かれています。
恐らく、主人公は復讐に失敗し、腐った正義の仲間入りをしてしまったのでしょう。
2番:Aメロ
おかしいや 捨て猫ほど不幸を求め
そうやって募る 粗大ゴミがこの街の餌となる
出典: TOKIO LIAR/作詞:東野へいと 作曲:東野へいと
捨て猫の様な不幸を、この都市で生きる人々は望んでいるのでしょう。
そして、粗大ゴミとは「不幸の塊」の事です。
不幸の塊を養分に、この都市は形成されているのです。
2番:Bメロ
AH 赤信号でもしれっと渡れ
フェロウシップ チェックメイト
さもゾンビの兵隊だった 今世紀の僕等は
出典: TOKIO LIAR/作詞:東野へいと 作曲:東野へいと
ここでは、平気でルールを破る世界が構築されていると気づかされます。
現実でも、赤信号を渡る事はルール違反ですからね。
共同体全てが黙認している様が見て取れます。
そして「ゾンビの兵隊」とは、思考を停止した存在です。
人々は思考停止した存在へと成り下がってしまい、「僕等」の言葉で主人公も同じ存在になってしまったと考えられます。
2番:サビ
TOKIO LIAR この街の全部が全部を纏い
この街に余さず乗っ取られる
TOKIO LIAR これ以上無いほど滑稽な街
これ以下も無いほど堕ちた僕等お似合いだろう
出典: TOKIO LIAR/作詞:東野へいと 作曲:東野へいと
サビでは、自虐している主人公の姿が描かれています。
この街の「全部」は不幸の塊で、不幸の塊が東京「全部」にまで行き渡ってしまったのでしょう。
こうして、偽りの東京が完成しました。
そんな世界で生きる人々は、底辺まで堕ちた自分達が1番お似合いだと、主人公は自虐しています。
大サビ&ラスト
大サビとラストでは、復讐を再び決意した主人公と新たなる登場人物が現れます。
大サビ
TOKIO LIAR この街でちゃちな産声を上げ
この街でミイラのように果てる
TOKIO LIAR このまま腐った蜜柑になるなら
これまでの復讐だとかしたい 違いないさ
出典: TOKIO LIAR/作詞:東野へいと 作曲:東野へいと
この底辺の街で、無感動に産まれ、思考が停止したまま枯れて死ぬ。
そんな生き方は嫌だと、主人公は言っています。
実際に、腐った蜜柑は隣にある蜜柑や箱などを腐らせてしまいます。そんな存在に主人公はなりたくなかったのでしょう。
そうやって生きるより、爪弾きにされてでも復讐をしたいと決意しました。
ラスト
TOKIO LIAR OH OH OH……
TOKIO LIAR これからの未来をどうとかより
これまでの復讐だとかしたい
君はどうだい
出典: TOKIO LIAR/作詞:東野へいと 作曲:東野へいと