ノヴァティックとはどういう意味?

ノヴァティック(novatic)には野生的という意味があるようですが、「新星」を表すノヴァに「〜のような」を意味するティックを組み合わせた言葉という解釈もできます。

新星とは星が急速に明るさを増す現象のことで、かつては星が生まれた瞬間と考えられていました。

しかし、実際には爆発によって大きな光が発生したもので、この現象とともに星がなくなることもあるのです。

  • 絶対零度=不可能だといわれていること
  • ノヴァティック=野生的、新星のように最後の瞬間に輝く

「本能のままに命をかけて不可能を実現する」という意味が込められているのかもしれません。

Θはどういう意味?

ちなみに、タイトルの真ん中にあるθは「シータ」と読むギリシャ文字です。

数学では多くの角度を表す記号として使われています。

2番の歌詞に登場する「神話のような多面体」というワードともイメージが重なりますね。

『絶対零度θノヴァティック』の歌詞をひも解いてみよう!

情熱の先にあるのは絶対零度?

飛べる!
愛の (愛の)
kissで (kissで)
最果てへlinK
好きだよ 突き抜けて 情熱の先へ…
君と絶対零度(Hah~)

出典: 絶対零度θノヴァティック/作詞:図司純子・河嶋晃一 作曲:図司純子・河嶋晃一・Mistsunori Ikeda

掛け合いが印象的な冒頭のサビフレーズは、「愛の力でどこまでも遠くへ飛べる」という力強く前向きな歌詞となっています。

「情熱」の後に「絶対零度」という熱とは対極にある言葉を使っているのが斬新ですね。

激しく燃え上がるような恋愛を通り越して、絶対零度の氷のように強く固く結ばれたいということでしょうか?

冷たさの最上級を表す言葉を使いながらも相手に対する熱い思いを見事に表現しています。

かつて見たことのない衝撃的な当て字!

夢のsparkあげるよ
君が信じるもの全て抱きしめて
雅夢Sha-laな遺伝子

出典: 絶対零度θノヴァティック/作詞:図司純子・河嶋晃一 作曲:図司純子・河嶋晃一・Mitsunori Ikeda

まず気になるのが1行目のフレーズ。sparkとは火花のことですね。

小さな夢の原石がいくつもきらめいているようなイメージが浮かびます。

「夢の火花をあげる」とはどういうことでしょう?

「まだ夢とは言えない小さな気持ちに気づかせてあげる」そんなニュアンスでしょうか?

そして、避けて通れないのが「雅夢Sha-la」というフレーズ。

本来は「我武者羅」と書くところを、かつて見たことのない衝撃的な当て字を使っています。

我武者羅(ガムシャラ)とは、「後先を考えずに目的に向かって夢中に取り組む」という意味。

ここでは、高貴・上品といった意味を持つ「」に「」を組み合わせて「雅夢(ガム)」。

さらに、歌を口ずさむときに使う「Sha-la」を合わせて「雅夢sha-la(ガムシャラ)」としています。

無骨で男臭いイメージの我武者羅ですが、この表記にすることで上品で可愛らしい印象になっていますね。

信じたことに向かってまっすぐ進んでいけばいい」そんな背中を押してくれる歌詞です。

大切に思っているからこそ素直になれない・・・

大切に思う程
偽りそうな胸の熱
振り払い 異次元へ
squeeze me

出典: 絶対零度θノヴァティック/作詞:図司純子・河嶋晃一 作曲:図司純子・河嶋晃一・Mitsunori Ikeda

「本当は好きなのになぜか冷たい態度をとってしまう」など、気持ちと行動が裏腹になってしまうことはありませんか?

恋愛に限らず、夢を語るときにも、バカにされるのが怖くて本当に自分がやりたいことを打ち明けられない。そんな人も多いのでは?

「大切に思っているからこそ素直になれない」という経験は誰もが持っているのではないでしょうか?

「squeeze me」は「私をぎゅっと抱きしめて」という意味です。

「気持ちをごまかそうとする自分を振り払って素直になりたい」そんな思いが読み取れます。

生まれたままを愛してる