枯れた言葉なら何も言わなくていい。

これは「好き」とか「愛している」とか、そういう言葉だと思います。

愛の表現にオリジナリティを求めている。

あるいは、だからこそ手を繋ぐ意味があると言っているのです。

この地球は今日も僕をまわすよ
振り落とされないように しがみつくけど

掴まった先は君の小さな手で
それを守るそぶりで 握りしめるの

出典: タユタ/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎

世界はまわり続けていて、僕を揺さぶり続けています。

そして愛している人を守っているようで、守られている。

手を握っているようで握られている野田の感覚があるのです。

男が女を守るのか? 女が男を守るのか?

男が女を守るという伝統的な価値観ではなく、本当は男が女に守られているという告白に胸うたれます。

そして本当は、お互いがお互いを守っているのだと思います。

でもこの時、野田は守られていると感じているのです。

それは揺れが大きくてどうしようもないから。

自分の中にある揺れから、野田を守るもの。

それが愛する人です。 この部分は痛いほどよくわかります。

All of the mystics and existants will make you bring upon
You'll never notice but you're always going to come back for more

出典: タユタ/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎

<和訳> 神秘主義者と実在主義者のすべてはあなたを持ち上げるだろう 君は多くのものをもってかえってくるけれど、それに決して気づかないだろう

この歌であなたと呼ばれる存在が、きっと愛そのもののことだと考えます。

そして愛によって授かるものを与えている方は気づかない。

でも神をたたえる人々は、祝福しているという意味でしょうか?

かなり難しい歌詞ですね。

歌の解釈

この歌は揺らぎの歌。

愛が生まれそうな時に、どちらがどちらを愛しているか。

悩む時があると思います。

男女のどちらもがお互いを愛さないと愛が成立しません。

そしてこの世界では力関係もあります。

もちろん、お互いが違う人間だから、愛しあっていても揺らぎます。

自分の心には疑念がある時もあります。

この歌は愛を求めていたのは僕の方だったという告白が響いている歌です。

愛とは?

この歌と同じような経験を経て、結ばれる人がいると思います。

経験から言えば、どちらが上、どちらが下、そういうものがない状態が幸せです。

もちろん時には喧嘩もします。

でもお互いを信じることができれば愛は様々なことを与えてくれます。

愛のはじまりには愛情が愛憎のようになって大きく揺らぐこともあります。

求めるものがあるから、もし裏切られたらと心配して憎んでしまうのです。

この状態から、うまくいけば揺らぎがだんだんおさまってきます。

この揺らぎのことを愛の試練というのかもしれません。

どっちがどっちを愛しているか考えている状態は、お互いが信じあうことができればのりこえられます。

この「タユタ」は神聖な愛と、もし愛が成就しなかったらという憂鬱の間をたゆたっている歌。

聖なる愛へ辿り着ければいいですね。

混ざりあうことで音楽は進化する?

ミクスチャーロックは、何かと何か、複数の音楽が混ざって生まれます。

RADWIMPSの音楽はミクスチャーという概念をもっと様々な音楽の混血として表現しています。

一方で、それぞれの音楽のルーツを守る態度もあると思います。

伝統と革新。

大きくふたつの考え方があります。

そして音楽は混ざった時に進化しているのです。

音楽を人類の表出だと捉えると、進化は男女が文化が混ざった時におきるのかもしれませんね。

もちろん伝統を守ることも大切だと思います。

でも進化はお互いを信じ混ざる時におきると筆者は考えます。

【タユタ/RADWIMPS】半年以上迷ったAメロ!?意味深な歌詞を徹底解釈!英語歌詞和訳・MVあり!の画像

最後に

音と歌詞の両方で、愛の前にたゆたうふたりを描いたRADWIMPS

圧倒的な表現力を感じます。

ミクスチャーロックを超えて、なぜサウンドが混ざり、新しい表現が生まれるのかという神秘まで表現したような音楽です。

音と音があわさって新しい音楽が生まれる。

神秘的ですね。

【タユタ/RADWIMPS】半年以上迷ったAメロ!?意味深な歌詞を徹底解釈!英語歌詞和訳・MVあり!の画像

無料で音楽聴き放題サービスに入会しよう!

今なら話題の音楽聴き放題サービスが無料で体験可能、ぜひ入会してみてね