チャットモンチー【染まるよ】名曲の歌詞の意味が知りたい！煙草と漂う煙が象徴しているものとは…？

煙草を吸うことで理解できなかった理解しようとする女性。

思えば「あなた」の言葉はいつだって正しかった。

そして、今思い返してみても「あなた」の言葉は女性の胸を打ちます。

でも、もう女性にとってはここで「必要のないもの」になるのです。

煙草を吸うことで、「あなた」の言葉を受容し、そして捉え直す。

そうすることで初めて決別することができる。

そう、夜明けに向かってしっかりと歩き始めることができるのです。

女性にとっては、いつだって「あなた」という存在だけが頼りだった。

「あなた」の正しさによって生かされていた。

別れたとしても、嫌ってほしくない。

そんな記憶や願いはまだ心の中にはあるかもしれない。

でも、女性は朝に向かって歩き始めている。

「あなた」を象徴する煙は、空へ昇っていって、最後には雲になる。

そして、女性の目には、朝焼けの明るい空がうつります。

「あなた」と離れ離れになっただけではない。

「あなた」の正しさと決別することで、女性は新しい朝に向かって歩き始めるのです。

そんな決意は、曲調ともマッチしています。

もういらない、という部分から転調し、キーが上がります。

この転調からは、女性が新しい朝へと一歩踏み出す姿を思い起こすことができるのです。

「染まるよ」の世界観はいかがでしたか？

「染まるよ」というタイトルで歌詞が締めくくられているのが印象的でした。

別れで味わった悲しみを無理に忘れようとするのではない。

「あなたとはどういう人だったか」ということをじっくり捉え直し、そして新しく一歩を踏み出す。

これは私たちリスナーとチャットモンチーの関係にも似ています。

チャットモンチーは煙のように消えてしまった。

だからこそ、私たちはその煙を吸って、チャットモンチーとはなんだったのか、と捉え直す。

そうすることで、チャットモンチーなき世界を私たちはどう歩けばいいかを考えていくのです。

というわけで、チャットモンチーの音源を聴きましょう！

チャットモンチーの音源が聴きたい！という方は以下のリンクをご参照ください。

私たちが聴き続ければ、チャットモンチーは終わらない。

そう自分に言い聞かせながら、また彼女たちのパワフルな音楽に耳を傾けたいと思います。