2番も、1番サビからほとんど間奏がない状態で始まります。
1番目のリズムはいわゆる「タテノリ」でしたが、2番に入るとドラムのリズムが変わり「ヨコ」にリズムをとるような曲調になります。
緩急がはっきりつけられていて、曲のアレンジも相当緻密になされていますね!!
「ふくれることゆでダコのごとし」というのは「動かざること山のごとし」という故事ことわざをパロディにした言い方です。
「∝」は数学記号です。右と左が比例関係にあることを意味します。
比例(ひれい、英: proportionality)とは、変数を用いて書かれる二つの量に対し一方が他方の定数倍であるような関係の事である。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/比例
つまり「てくのろじー」と「もらるはざーど」が比例記号で示されるので、片方どちらかが片方の定数倍になっているということなんですね。
「テクノロジー」が大きくなるにつれて「モラルハザード」も比例して大きくなるということです。
このように、ただの恋愛を歌った歌ではなく、社会に対してシニカルな歌詞があるのも小気味良いですね!!
しかもあえてひらがな表記にすることによって、主人公は単語自体は知っていますが、語義に乏しい、ということを示しています。
皮肉めいてる、でも遊び心があるBメロ!!
2番Bメロ
「そ」ねえ
「幸」せなんて足す一のまぼろし?
固く閉ざすドアの
「そ・ま」合鍵を拝借 お手を拝借
出典: 絶対よい子のエトセトラ/作詞:まふまふ 作曲:まふまふ
2番Bメロの歌詞で一番気になるところは"「幸せ」なんて足す一のまぼろし?"というところでしょう!!
これは、「幸せ」の「幸」という字は、「辛い」の「辛」に一本線を引いて表記できる、ということです。
まさに皮肉めいた「文字遊び」ですね!!
「幸せ」と「辛い」は、表裏一体なのかもしれませんね......。
これはあながち間違いでもないです(笑)
オルゴールの音が効いているCメロ
「ま」きみがせかいのすみっこで
おしつぶされそうなよるには
ボクがかならずみつけてあげるよ
「そ・ま」まんまるいせかいだもん
出典: 絶対よい子のエトセトラ/作詞:まふまふ 作曲:まふまふ
Cメロは、今までの曲調と打って変わって静かな雰囲気です。
オルゴールの音が入っているのと、ボーカルにエフェクトがかかっているのとで、そう感じるのでしょうか?
「まんまるいせかい」という言葉は、2つの意味に取れます。
「まんまるい世界」・「まんまる異世界」です。
前者は文字どおり「まんまるいせかい」=「地球」です。
後者は「丸い形をした異世界」です。
このあたりのダブルミーニングもエスプリが効いていて良いですね!!
この効用も、ひらがな表記でしか出せない効用です。
大サビ
「そ」うぇいくあっぷ世界はおもちゃ箱
「ま」大人になれないよい子のじかん
「そ」どうしてこんなに散らかるの
「ま」捨てるものがないのです
「そ・ま」ららら
君に押しつけてやる
絶対ダメ はなれてあげない
断然やめないのやめない
出典: 絶対よい子のエトセトラ/作詞:まふまふ 作曲:まふまふ
最後のサビ前半は、1番サビと同じです。
「君に押しつけてやる」という歌詞がありますが、子ども心に、恋した相手に素直な態度が取れないような、そんな主人公の微笑ましい様子が見えますね!!
やはり最後も「断然やめないのやめない」で終わります。
この部分の演奏もリズムのキメがはっきりしていますが、それによって、よりこの言葉がいかされますね!!
おわりに
いかがでしたでしょうか?
今回は「絶対よい子のエトセトラ」の歌詞とパート割を紹介しました。
この曲は基本的に、幼い子どもの恋心を描いた作品になっていますが、「言葉遊び」・「ダブルミーニング」・「漢字遊び」など、さまざまな「遊び」が入った歌詞になっています。
2018年9月発売予定のアルバムに収録される予定ですので、ぜひ聴いてみて下さいね!!
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