あなたの姿が見えない日も
触ってあげられない日も心の底から大好きだった

出典: 愛した日/作詞:AIKO 作曲:AIKO

好きな人に会えない期間が長くなればなるほど、不安で泣きたい日もくるのではないでしょうか。

でも、主人公はそんな辛い日々でさえも、恋人を想う気持ちは変わることがなかったと言っています。

自然に消えてしまった恋でしたが、相手を愛する気持ちは本物であったのでしょう。

平気と晴れた空にあたしは今日も上を向く
昔あなたがしてたから

出典: 愛した日/作詞:AIKO 作曲:AIKO

そうは言っても、恋人に会えない日は辛い。

そんな時、主人公は空を見上げて気持ちを入れ替えようとします。

主人公の少し沈んだ不安な気持ちをよそに、空は平気な顔をしているというのです。

平気という言葉には、主人公の寂しさに色づかない青空の存在が描かれています。

このことから、やはり主人公の恋は寂しさも含んだ濃い恋愛をしていたことがわかります。

離れ離れの日々も

会えない寂しさを、知らんぷりしている青空に向かって、空を見上げる主人公。

それは昔の恋人の、愛すべき行動だったようです。

好き・嫌いを超えて尊敬できた部分がたくさんあった素敵な人だったのでしょう。

空を見上げることで、時間と距離を超えて恋人とつながろうとしてるようにも見えます。

あなたのDNAは今も私の中で生きています、というメッセージのように思うのです。

それは二人の恋は消えてしまったけれど、自分の中では確固として生きているという意味なのかもしれません。

そしてその彼を想って、自分も上を向こうとする主人公の姿がせつないです。

4 恋の思い出

ただの言葉

途中で黙ったあの日の帰りみたい
書きたせなかった余白みたい

出典: 愛した日/aiko 作詞:AIKO 作曲:AIKO

二人の恋の記憶が描かれています。

途中で沈黙してしまったとあり、なにか気まずい空気が流れているのではないでしょうか。

恋の曇ゆきが暗くなってしまったことがうかがえますね。

余白とは、何もない空間や場所や時間のことを意味しています。

「本当は二人の時間をいろいろな楽しいことで埋めたかった。」でもできなかった、という後悔を表しています。

約束はただの約束
あの場所もただのあの場所

出典: 愛した日/aiko 作詞:AIKO 作曲:AIKO

恋人の間で交わされる約束はとても神聖なものなのではないでしょうか。

主人公にとって二人で行こうと決めた場所は、「愛している証」という特別な意味がありました。

それが実現することはなく、場所の名前だけが残り内容のない記号になってしまったのです。

主人公の希望は消えて、未来の二人の夢を描いていくことができなくなってしまいました。

どこかにいるあなたへ

些細なしぐさと混じる雲に
さようならも言えないまま
ふたり手を離してしまったのね
重なる笑い甘えた言葉は
あなたの心のどこかに今日もありますか

出典: 愛した日/aiko 作詞:AIKO 作曲:AIKO

恋人は流れる雲のように、空から消えてしまったのでしょうか。

雲に例えているように、二人の別れはどちらかが告げるのでもなく同時に離れていったようです。

自然消滅というと、なんだか心がもやもやしそうです。

これは自然消滅ということなのでしょうか?

aiko歌詞ではもっと深い意味がありそうです。

二人が別れた背景には、お互いに選んでこの結末を受け入れたという意味があるのではないでしょうか。

この恋にはいい時もありました。

でもさようならも言えず別れることになってしまったけれど、あなたの心には自分の表情や言葉を残したい。

主人公は、会えなくなって久しい恋人に、自分との恋を憶えていて欲しいと願っています。

5 今の心