超話題のシンガーソングライター・まふまふの19作目の曲

「ジグソーパズル」PVはYou Tubeでも大人気!

「ジグソーパズル」は、クリエイター兼シンガーソングライターであるまふまふさんの19作目の曲。

アップテンポなメロディで、中毒性がありますね!

You Tubeで公開しているアニメPV人気を博しているようです。

心に空虚な穴を持つ少女が、その隙間を埋めようと苦悩する物語になっています。

タイトルにもなっている「ジグソーパズル」のような、足りないピースがある状態なのでしょう。

歌詞もまた、このPVと合わせた内容になっています。

ちなみに上のPVで歌っているのは、バーチャルシンガーの鏡音レンです。

果たして彼女は心の隙間を埋めることができるのでしょうか。

歌詞の意味を考察しながら、まふまふさんの独自ワールドを体感してみましょう。

ドラマ『スカム』OP曲

まふまふ【ジグソーパズル】歌詞の意味を考察!心を救うには何が必要?切り裂きながら求めているものとは…の画像

「ジグソーパズル」は、まふまふさんにとって初のテレビドラマタイアップ曲になりました。

そのタイアップしたドラマとは、杉野遥亮さん主演の「スカム」です。

鈴木大介さんの小説「老人喰い:高齢者を狙う詐欺の正体」を原作にテレビドラマ化。

高齢者を狙う詐欺を題材にした物語で、主人公の若者は実際にその詐欺に手を染めてしまいます。

主人公が犯罪者側になるというお話という意味で、ちょっと珍しい作品かもしれません。

「ジグソーパズル」も『スカム』も、現代社会の生きづらさを抱える若者に焦点を当てています。

「ジグソーパズル」の少女と『スカム』の主人公は、共通した心の穴を抱えているのかもしれません。

心の隙間を埋めたい

「ジグソーパズル」の歌詞はちょっと独特で、抽象的な言葉が並びます。

まふまふさんの独創的な世界が展開されているのですね。

しかし一つ一つの歌詞を読み解いていくと、多くの人々が心当たりのある事柄が描かれています。

世間のやるせなさなんかは、特に若い人は強く感じるのではないでしょうか。

社会や周りの人々に振り回されて、まさにジグソーパズルのようになってしまった心。

いったい何を失ってしまったのでしょう?

世間に揉まれて穴だらけになった心

損失 利得 体裁 気にするたびに
右も左も差し出していく
穴ボコ開いた ジグソーの模様
パズルピース

出典: ジグソーパズル/作詞:まふまふ 作曲:まふまふ

まわりからどう思われるか、どう見られているのか。

それをどうしても気にしてしまうことは、多くの人々が経験します。

特に最近はSNSが普及しているので、他人からの評価に価値を感じる人もいるのではないでしょうか。

ですがあまりに他人の目を気にし続けると、心が疲弊してしまうのです。

相手から与えられる評価に一喜一憂するわけですから、それは疲れる筈。

疲弊してしまった心は擦り切れ、やがて穴だらけになってしまいます。

その状態を「ジグソーパズル」にたとえているのでしょう。

どうしても埋まらない隙間

あの子と手を繋げるために
余り物にならないために
切り取って すいて 貼って
何もハマらない 心のトコ

出典: ジグソーパズル/作詞:まふまふ 作曲:まふまふ

「あの子」というのは、友達か好きな人のことでしょうか。

その人と一緒にいたいし、仲間外れにされて置いてけぼりにされたくない。

十代の女の子がよく感じそうな心理ですね。

そうなるように感じられるのは、心に穴が開いているせいだと考えているのでしょうか。

だから必死になって心に開いた穴を埋めようとするのでしょう。

空いた穴を埋めるために、別の何かで代用しようと色々やってみます。

つまり仲間外れにされないために、周りに合わせたり相手の機嫌をとったりしていたのでしょう。

ですが、それもむなしく心の隙間が埋まることはありませんでした。

一度空いた心の穴は、別の何かを代わりにしても埋められないのです。

足りなさ過ぎて