遠くにあると思っていても、いつかはやってくるもの
咲かない花なんて
誰にも好かれない
遠くで鳴っていた
汽笛がそこまで
出典: LULU /作詞:ナガマツシンタロウ 作曲:ヤマグチユウモリ
遠くで鳴っていた汽笛とは、何かの警告でしょうか。
もしかしたら、これは死のことかもしれません。
意識しなければ遠くにあることのように気にしなくても良いものでも、意識した瞬間にいつも自分のそばにあるものだと気づくもの。
何もない人生でも、確かに生きた価値はあると言われても、何かを残したいと思うのが人間で。
それは咲かない花が誰からも好かれないのと同じように。
生きているうちに何か、自分の生きた爪痕を、結果という花を咲かせたいと思う心情を描いている歌詞ではないでしょうか。
「LULU」という曲名の意味に迫る
私今日はもうね
帰らない 帰れない
左に回っていた
時計が 狂いだす
君と
行き先はまだ知らない
君は知らない
出典: LULU /作詞:ナガマツシンタロウ 作曲:ヤマグチユウモリ
"ルルル..."というボーカリーズにも、"ルル"と呼びかけているようにも聴こえる歌詞外の部分も印象的なこの曲。
曲名が「LULU」なので、楽曲を聴く前は一人の女の子のモデルや歌詞のなかにヒロインがいるのかと思いますね。
しかし、ここまでの歌詞にその姿はなく、ボーカリーズと唯一この部分の歌詞で出てくる「私」や「君」という言葉にタイトルへの手がかりを感じることができますね。
このタイトルに込められた実際の意味はわかりませんが、どちらの意味もあるという解釈で意味を考えていきたいと思います。
何が本当かなんてわからない世界で、生きる意味を探して生きる女の子「LULU」。
時計回りの世界の流れに逆らうように生きてきたものの、心に決めた生き方さえ狂うこともある。
自分の未来は自分にもどうなるかわからない。
それでも、この世界に飲まれて生きるのか、自分の方法で世界に生きた証を残すのかは自分次第。
そんなことが一人の女の子を通して描かれているのではないでしょうか。
おわりに
SIX LOUNGEの「LULU」を紹介しましたが、いかがでしたか?
楽曲としてのかっこよさはもちろん、歌詞もワードチョイスが絶妙で、その意味を考えたくなるような一曲でした。
大注目のミニアルバム「夢うつつ」の他の収録曲と合わせて聴きたいですね。
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