音楽活動の一時休止
1990年のシングルデビューから続けられていた福山雅治の音楽活動は、1996年頃を境に、一時期休止状態となります。
当時、フジテレビ系ドラマ「ひとつ屋根の下」などへの出演により、既に俳優としても活躍していた彼。
音楽面でも、活動休止前年までのシングルリリースが好調であっただけに、その再開が待たれていました。
「Heart」は音楽活動再開シングル
ドラマ「めぐり逢い」とは?
ドラマ「めぐり逢い」は、福山雅治演じる「中田修二」と、常盤貴子演じる「吉川絵里」の、出会いと別れ、そして再会を描いたラブストーリーです。
同じアパートに住んでいたことで出会った二人は恋人同士となり、やがてそれぞれの夢を求め、別々の道を歩むことになります。
その後、再会した二人は、お互いの身に起きたさまざまな出来事を乗り越え、物語の最後には再び結ばれます。
主演の二人が本来持つ明るいキャラクターと、長い年月をかけて描かれる波乱万丈な二人の人生、それにまつわるさまざまな恋愛模様などが魅力となっています。
「Heart」のサウンドはアコースティックギター中心
「Heart」は、福山雅治のトレードマークとも言えるアコースティックギターを前面に押し出したサウンドが特徴の楽曲です。
ミディアムテンポのコードストロークを中心に据えて、そこにわずかな音を足しただけのシンプルなアレンジが施されています。
歌詞をチェック!
日々の暮らしは「自分を見つけること」
あきらめなかった 僕を見つけることを
この街の中で やがて昇る朝陽のように
確かめたかった 君を感じたことを
この窓を開けて いつか触れた風のように
出典: Heart/作詞:福山雅治 作曲:福山雅治
「めぐり逢い」で修二と絵里が、東京やニューヨークなどの街に暮らしながら自分を見つめる日々を送っていたように、この曲の主人公もまた同じような気持ちで毎日を過ごしています。
日々の暮らしとは、本当の自分を見つける事なのかもしれない。
自分自身、そしてここで出会えた君のことを想って時は流れていきます。
また出会えた二人
描いた憧れ なくしたサヨナラ
たがいの道を歩いた 季節を越えて
ずっと探してた 君を探してた
そしてこの心に あふれ出す涙
ずっと探してた 愛を探してた
そして今 心に 約束の言葉を刻もう
出典: Heart/作詞:福山雅治 作曲:福山雅治
自分が探していたものが愛だったということに気付いたとき、さまざまなことを乗り越えて、本当の意味で二人はまた出会えます。
二人が離れていた時間も、この愛に気付くための過程だったのかもしれません。
ここでの「約束の言葉」とは、二人が一生添い遂げるという、誓いの言葉でしょうか。