言葉にするのも 形にするのも そのどれもが覚束なくて
ただ目を見つめた するとあなたはふっと 優しく笑ったんだ
しゃがれた心も さざめく秘密も 気が付けば 粉々になって
刹那の間に 痛みに似た恋が 体を走ったんだ
出典: 春雷/作詞:米津玄師 作曲:米津玄師
春の雷のように圧倒的で美しく、激しい衝撃。
恋に落ちた衝撃を、疾走感あふれるリリックで表現するこのナンバー。
恋の行方も見えない、走り出したばかりの想いが焦げるような歌声に乗って心を射抜きます。
8位「ゴーゴー幽霊船」
MV
歌詞
言葉遊びが軽快なこの曲。
思わず口ずさんでみたくなる、米津玄師らしい日本語ライムが独特です。
退屈な学園生活を畳みかけるような歌詞で表現しているのでしょうか?
恋をしたのは、過呼吸持ちの病気がちな女の子です。
回る発条のアンドロイド 僕の声と頭はがらんどう
いつも最低な気分さ君に愛されたいと願っていたい
出典: ゴーゴー幽霊船/作詞:米津玄師 作曲:米津玄師
象徴的で比喩的な歌詞は当時から2020年に至るまで米津が得意とするものといえるでしょう。
キャッチーでノリのいいメロディでありながら、どこか歪で不穏な気配を感じさせる僕と君。
青春時代の歪さを表現したような、もはや文学的な一作です。
7位「vivi」
MV
描かれるのは、大きな顔と体の人形のような男と、可憐な少女。
歯車のような花の花束が印象的に登場します。
8ミリフィルムのような掠れたイラストは、まるで古い絵本のよう。
歌詞
愛してるよ、ビビ 明日になれば バイバイしなくちゃいけない僕だ
灰になりそうな まどろむ街を あなたと共に置いていくのさ
言葉を吐いて 体に触れて それでも何も言えない僕だ
愛してるよ、ビビ 愛してるよ、ビビ さよならだけが僕らの愛だ
出典: vivi/作詞:米津玄師 作曲:米津玄師