「私馬鹿な子なのどこにも行かないで」

出典: YELLOW/作詞:神山羊 作曲:神山羊

このフレーズは主人公が親を殺すため、興味をひきつけるために使ったと解説しました。

しかし本当は、心のどこかで「いつか見捨てられたらどうしよう」と怯えていたのではないでしょうか。

親からの虐待はある意味、主人公の承認欲求を満たす行為でした。

親の意識がこちらへ向いていることを実感できる、唯一の時間だったのかもしれません。

つまり主人公は「虐待される自分」にこそ存在価値があると無意識に認識していたのでしょう。

こう捉えると主人公の心情変化がすべて納得できるのです。

虐待がなくなった瞬間の虚無感も、いまさら殺人を後悔していることも、親の愛を願ってしまうことも。

親も主人公も歪んでいました。

だからいつまでもすれ違ったまま、このような結末を迎えることになったのでしょう。

最後に

神山羊【YELLOW】歌詞の意味を徹底考察!好奇心が抑えられないのはなぜ?夏に祈ったのはどんな願いの画像

子どもに虐待を加えていた親とそんな親を殺してしまった主人公。

そんな親子を襲った悲劇を描いた、【YELLOW】を徹底考察しました。

最後にOTOKAKEの関連記事をご紹介しましょう。

まずは【YELLOW】同様、色がタイトルにつけられた楽曲青い棘】の解説記事です。

青という色から抱くイメージ同様、切なげな世界観にご注目ください。

「青い棘」は神山羊1作目のミニアルバムに収録されている楽曲です。優しいメロディと声と共に繰り出される切ない歌詞は聞き手の心情に儚さを訴えかけてきます。

こちらも同じくがタイトルにつけられていますね。

涼し気なサウンドと色鮮やかなMVをお楽しみください。

今回ご紹介するのは、神山羊のメジャーデビューシングルである「群青」です。彼にとっての門出の1曲でもある「群青」。この楽曲に彼が込めた想いとは、どのようなものなのでしょうか。その歌詞に注目し、意味を解説していこうと思います。

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