「私馬鹿な子なのどこにも行かないで」
出典: YELLOW/作詞:神山羊 作曲:神山羊
このフレーズは主人公が親を殺すため、興味をひきつけるために使ったと解説しました。
しかし本当は、心のどこかで「いつか見捨てられたらどうしよう」と怯えていたのではないでしょうか。
親からの虐待はある意味、主人公の承認欲求を満たす行為でした。
親の意識がこちらへ向いていることを実感できる、唯一の時間だったのかもしれません。
つまり主人公は「虐待される自分」にこそ存在価値があると無意識に認識していたのでしょう。
こう捉えると主人公の心情変化がすべて納得できるのです。
虐待がなくなった瞬間の虚無感も、いまさら殺人を後悔していることも、親の愛を願ってしまうことも。
親も主人公も歪んでいました。
だからいつまでもすれ違ったまま、このような結末を迎えることになったのでしょう。
最後に
子どもに虐待を加えていた親とそんな親を殺してしまった主人公。
そんな親子を襲った悲劇を描いた、【YELLOW】を徹底考察しました。
最後にOTOKAKEの関連記事をご紹介しましょう。
まずは【YELLOW】同様、色がタイトルにつけられた楽曲【青い棘】の解説記事です。
青という色から抱くイメージ同様、切なげな世界観にご注目ください。
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こちらも同じく色がタイトルにつけられていますね。
涼し気なサウンドと色鮮やかなMVをお楽しみください。
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