アルバム「DISCOVERY」に収録
「Mr.Children 1996-2000」にも収録
今回紹介するMr.Childrenの『ラララ』は、アルバム「DISCOVERY」に収録されています。
また、ベストアルバム「Mr.Children 1996-2000」にも収録。
シングルカットされていない楽曲でベストアルバムに入っています。
ということは、Mr.Childrenの思い入れのある曲だということがいえますね。
タイトルは『ラララ』。
「ラララ」と聞いて思い浮かべることは、皆さんだいたい同じだと思います。
それは、掛け声やコーラスに使う言葉だということ。
こちらはひらがなですが、大黒摩季さんの『ら・ら・ら』を思い浮かべた人もいるでしょう。
タイトルだけを聞くと、楽曲の内容が少しイメージしづらいと思います。
ですので、まずはじめに、Mr.Childrenがなぜこのタイトルを付けたか、を考えていきましょう。
「ラララ」の意味
人間はネガティブな時に「ラララ」とは言わない
「ラララ」という言葉は、人が何か口ずさみたくなる時に出てくる言葉。
ネガティブな時に人は「ラララ」と口ずさまないと思います。
それを踏まえてこのタイトルの意味を考えてみましょう。
そうすると、「ラララ」という一見シンプルな言葉の中に自由性を見出せないでしょうか?
つまり「ラララ」のという言葉には、リスナーが想像するスペースがあるということです。
例えば「ラララ」の前後に「楽しいな~」という言葉を差しはさんだとしましょう。
「楽しいな~ラララ」、「ラララ楽しいな~」というふうになりますね。
この言葉を聞いた第三者は、「ああ、あの人は今気分が良いのだな」と感じるでしょう。
差しはさめる言葉には限りがあります。
一般的に考えてマイナスな印象を持つ言葉やネガティブな言葉は、「ラララ」の前後には差しはさめないです。
『ラララ』とは「人の幸福」を測る指標のような言葉
「ラララ」=「魔法の言葉」
もう少しタイトルについて考えてみます。
前述したように、人間はネガティブな時に「ラララ」とは言いません。
しかし、「ラララ」という言葉を対外的に聞いてみるとその効用はありそうです。
例えばAという男性がいるとしましょう。
彼は最近、私生活で嫌なことがありネガティブになっています。
そこに現れたのは、主人公の友人であるB。
BはAの元気がない様子を心配し、Aをカラオケに誘います。
気乗りがしないAですが、断る理由もないのでBとカラオケに。
そこで『ラララ』を歌ったB。
すると、今まで元気がなかったAの表情が、少し明るくなりました。
楽曲としての『ラララ』。
言葉としての「ラララ」。
どちらも人(他者)を明るくさせ、ひいては幸福にさせる効用があるのではないでしょうか?
「ラララ」とはまさに魔法の言葉ですね。
『ラララ』楽曲紹介
リスナーとの距離が近いライブ映像
いかがでしたでしょうか?
この動画はロックフェスでのライブということで、バンドとリスナーの距離が近いですね。
小林武史さんの演奏するキーボードからはじまるイントロ。
ほどなく桜井さんのボーカルが入ります。
サビの手前で静かに鳴るエレキギター。
ベースの中川さんはピックを口に挟み、指弾きをしています。
ドラミングはスティックではなくブラシ。
ブラシでドラミングすると優しい音が出ますね。
素晴らしいのは観客との一体感。