ELLEGARDEN
さらに伝説が生まれるか!?
5月10日、SNSが騒然となりました。
そして、予測はしていたものの、このニュースにどれだけの人たちが歓喜で涙したことでしょう。
1998年の結成から20年、2008年の活動休止から10年、とうとうELLEGARDENが帰ってきてくれました。
メジャーデビューせずに、インディーズのまま活動し、インディーズのまま伝説となったELLEGARDEN。
1stアルバムの『DON'T TRUST ANYONE BUT US』だって、最後のベストアルバム『ELLEGARDEN BEST 1999-2008』だってインディーズなのです。
数々の有名ロックバンドを輩出した千葉県で結成されたELLEGARDEN。
活動休止後も、聖地巡礼としてその地を訪れるファンの姿がしばしば見られました。
復活と共に、彼らの音楽との思い出を振り返っている人もたくさんいることでしょう。
そこで今回は、ELLEGARDEN活動休止前の名曲をご紹介したいと思います 。
モンスター
『RIOT ON THE GRILL』に収録
4枚目のスタジオ・アルバム『RIOT ON THE GRILL』に収録されています。
このアルバムは、インディーズでありながらもチャートでは3位を記録しました。
全30曲、通して聴いても30分というタイトな作品ですが、ELLEGARDENが直球で突き刺さってくるアルバムとなっています。
今聴いても、ここ最近のエモ系を蹴散らしてしまう程のパワーを放っていますよ。
パワーを秘めたその歌詞とは
歌詞その1
迷い込んだ道で拾った
置時計の
隙間をこぼれ落ちた
砂はまるで
綺麗な宝石
出典: モンスター/作詞:細美武士 作曲:細美武士
解釈その1
若干ネガティブに感じさせながら、後押ししてくれるような歌詞が多いELLEGARDENですが、この楽曲も、どちらとも受け取れる内容となっています。
何かを求め、悩みながら進んでいる最中、ふと拾ったもの。
ふと思い浮かんだいくつかの物事の中から、少しずつ落ちていく砂のように、閃きやアイデアが生まれることがありますよね。
歌詞その2
そういう二つとない宝石を集めて
優しくも揺れてる声と合わせて
一つ一つ片付けてく僕らは
不確かなまま駆けてく
出典: モンスター/作詞:細美武士 作曲:細美武士
解釈その2
ここでもまた、楽曲製作の背景を思わせる箇所が見られるので、そういった目線で見ていきます。
断片的でありながらもフレーズや楽曲へのイメージは宝石。
その宝石と声を組み合わせて形にしていくのでしょう。
しかし、気になるのが“一つ一つ片付けてく”という表現。
聴き手である私たちは、楽曲に対して“一つ一つ生み出されていく”という感覚を持っている人が多いと思います。
しかし、ここでは“片付けてく”という表現なので、どことなく衝動的なように感じられます。
確信よりも何よりも、感情のまま走っているのではないでしょうか。